美しい空間のために
桧の無垢材を使ったリビングダイニング。自然素材の木には節があるのが当たりまえのこと。この節は時に空間の妨げになる場合もあり、人によって感じ方は様々で、気持ち悪く感じることもあるようです。弊社では、人がここちよいと感じる空間を大事にしております。例えば、この床材についても、ひとつひとつの材の質を見て貼ることで、空間の趣が違って見えること。無節という節がない床材は、ながい時間と手間がかかっているためとても高価な材料となります。その床材であるならば、気にすることなく貼る作業を行うのみですが、少しでも提供された材料でここちよい空間に近づけるべく、節がある箇所をなるべく目立たないところへ、目だつ部位は、目がいかない隅っこでしたり、家具を置く場所へと配置して行きます。その目配り心配りは、住む人が感じるかもしれない違和感をなくしていくための細やかな作業です。素材を読み、色味や質を見て配置して貼る。この材を選ぶことにより、住む人が思い描いたであろう空間のために、ひと手間二手間を惜しまない作業が、美しい空間を作りあげることに繋がっています。自然素材のここちよさを伝えるために、毎日の暮らしのために、質実に丁寧に。