2021.03.15
こんにちは。工事部の辺土です。
今回は木工事の断熱工事の様子をお伝え致します。
断熱材を入れる作業は、住環境の良し悪しを
左右する重要な作業の一つです。
断熱材の入れ方が悪いと隙間が出来てしまい、
特に冬季には、その隙間に室内の温かい空気と
屋外の冷たい空気で温度差が生じ、
結露が起きてしまいます。
結露が起きると、
断熱材に水分が付着し、
断熱材が役割を果たさなくなります。
そこからは壁面ボードに染みが出始めたり、
カビが発生したりと、不具合しか起きません。
そのため、普段から大工さんには
かなり気を使って施工してもらっています。
まずは床から。
根太と根太の間に、隙間なく断熱材を施工します。
これで床下の冷たい空気をしっかり遮断出来ます。
断熱材の上から合板を敷き並べて床下地完了です。
次は壁の断熱材です。
綺麗に土台から梁まで張られています。
また、下の写真ですが、
赤く囲った部分には筋交が入っていますが、
そこも大工さんが断熱材のフィルムを一度剥がし、
中身だけをしっかりと施工して、
フィルムをもう一度全面に張り直しています。
このような部位を、
丁寧に施工していくことで
断熱欠損が起こらなくなります。
また、ユニットバスが現状維持のため、
ユニットバスの周りの断熱材は入れ替えることができません。
そのため、ユニットバスと接する部屋の間仕切り壁の
なかに断熱材を充填することで、
床下の冷たい空気が壁の中に侵入することを防いでいます。
このような、隙間を埋める施工のことを、
「気流止め」と言って、
リフォームで断熱改修をするときに有効な手法です。
最後に2階の天井も隙間なく設置して断熱工事は完了です。
隙間なく断熱材を充填できたことで、
家全体が魔法瓶のような状態になりました。
これで、温めた後は冷めにくく、
冷やした後は、温かくなりにくい。
そんな状態になりました。
次回は木工事の仕上げ工事の様子をお伝えします。