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スタッフブログ

日々の暮らし 2021.02.22

遠くの景色、近くの景色

こんにちは。

 

 

まず咲く→まんず咲く→転じて『マンサク』

早春真っ先に咲くことが由来だそうですね。

 

毎日同じ通勤路を通っていると、

季節を感じる標本木のようなものがありますよね。

私の場合は、、、

河原沿いを車で走って、

横断する線路を下りながらくぐって、

また湾曲しながら上ると

その角に桜の木がぽつんとあるのですが、

これがまた富士山をバックに見えるものですから、

いつも気にかけてしまいます。

 

桜が咲いているときはただ単にきれいだなあ、、、

ですが、葉桜になり、紅葉になり。落葉して、

そうかと思うと芽が少しずつふっくらしてきて、

この時期は樹皮の艶が増してきているように見えて。

ああ、もう少しで『桜咲く』季節がやってくるのかと、

季節の変化に気が付くという意味の標本木。

 

と言いつつも、

弊社でも緊急事態宣言を受けて、

在宅勤務をできる限り挑戦しているので、

今は毎日見るはずの標本木は週に数回。

 

ただ、自宅で仕事をしていると、

時間による室内の光の変化に時折癒されたり、

この時期はメジロやシジュウカラなのかな?

野鳥が我が家の庭の木にも

来てくれている声がするので、

それもまたいいですね。

 

 

写真は在宅勤務中、

座っているところから眺めた

カーテン越しの光。

 

 

さて、

 

 

もうすぐ完成の平屋のお住まいです。

手前は、この土地に元々植えてあった柿の木。

ほかの木々は移植前提で、一旦元の位置から動かして、

今は移植先を検討中ですが、この柿の木は、

移植してダメになってしまう可能性も。

ですので、建物の配置を決めるとき、

なんとかこの柿の木が残せるように検討して、

ギリギリ建物の目の前に残すことができました。

柿の木の前は和室に面した広縁。

そしてこれから縁台のような

ウッドデッキを作る予定ですので、

秋には手を伸ばせばすぐに柿が食べられます(笑)。

 

 

写真は和室側から。

広縁の壁に柿の木の影が映り込んでいます。

樹形も葉の色も柿の木は実がない時期でも

なんともかわいらしく、

平屋という建物の形にもしっくり合います。

 

ずっとこの土地と建物と住まわれるお施主様と

近くで寄り添ってくれるのかなあと思うと愛おしいですね。

 

Kさま、あと少しで完成ですが、

引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます!

 

 

続きまして、昨年お引渡しさせていただいた秦野のお住まい。

 

 

 

南西角地の分譲地の一画でのご新築でした。

南側道路ですので、日当たりも申し分なかったのですが、

北西に抜けた山の稜線の景色がなんとも美しく、

ぜひここを活かしましょう!というプランとなりました。

 

障子がある写真が南側の大きな掃き出し窓です。

日がやわらかく当たる位置にダイニング。

 

そしてコーナーの窓が北西のリビング側です。

より立体的に感じられるように

コーナーで窓を設けています。

 

北向きにソファは向けて、

陽の当たり方で刻一刻と変化する

山の景色を眺めることができます。

私なら丸一日居られます、はい。

 

 

ダイニングの左側がキッチンなのですが、

南側に面したキッチンの窓辺に

こんな素敵なガラスの花器に千両が

さりげなく活けてありました。

かわいい、、、。

 

 

恥ずかしながら、自宅での私の

何でも貼っていい壁コーナー。

古いチラシもありますが、

色合いなど好きなものを貼っています。

その中で、

私、美術館に行くと、

必ず絵葉書を買ってしまうのですが、

中央に申し訳ないくらい雑に貼ってある

こちらは、あの東山魁夷の『道』の絵葉書。

 

この絵には、いろんな意味を感じて

皆さん鑑賞されるようですね。

先行きの見えないこのご時世、ふとこの絵葉書をみると、

それでも道は続くのだと、立ち止まったり歩みだしたり、

人それぞれ、様々ですが、少し力が湧いてきますよね。

 

休み中に読んだ本で、

住宅設計の巨匠の吉村順三さんが

お弟子さんへの言葉の中に

『その土地の中で一番遠くが見えるところに窓を設けたらいいよ』

ということを目にしました。

 

この『道』にも通じますが、

遠くを感じることは、その先に続く何かに

希望や光を感じさせてくれるのかもしれません。

住宅にも遠くの空や山や先が

明るく感じられる場所を

うまく切り取れるような設計を

心掛けたいと思います。

 

そして近くにも寄り添ってくれる

自然の恵みを感じることができたら

どんなに豊かだろうと思います。

 

今だからこそ感じる住まいの力。

そう感じていただけるよう励んでいきたいと思います。

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