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スタッフブログ

施工について 2021.10.25

樹脂サッシの性能~とても冷えた朝の窓辺~

10月も後半に入り、すっかり

秋らしくなってきました。

朝、家の玄関を出た瞬間に「さむっ!」

っと口走る日が増えた気がします。

皆さんは風邪などひいていませんか?

 

今週は秋と言えば

もっぱら食欲の秋ですが、

今年も高いなぁとなかなか秋刀魚に

ありつけない大坂が書かせていただきます。

 

この1週間では、完工検査が2件、

解体完了検査が1件ありました。

 

さて今回は秋も深まり、

そろそろ冬支度をしなくちゃなぁ

と思っていた朝、目にした、

自邸の窓辺のことを

ご紹介したいと思います。

 

我が家で冬支度と言えば

薪ストーブの準備になりますが、

煙突の掃除などはまだまだこれから。

ただ、薪の調達はもう済んでいます。

 

 

薪のラックは満杯で、

入り切れなかった薪は

駐車スペースの奥にシートを

かけて置いてあります。

 

 

あとは定期的に

現場から出る木材の端材で、

我が家の今シーズンの

暖房の燃料は大丈夫です。

 

そんなある日の朝、

前日までとは打って変わって

急激に冷えた早朝に

目にしたのがこの窓です。

 

 

ちょっとわかりづらいと思いますが、

窓のガラスが結露で曇っています。

 

近づいて見ると、こんな感じ。

 

 

確かに結露で濡れています。

 

サッシのフレームから

均等に隙間をあけて、

ガラスの表面に細かな水滴が

付いています。

 

ウッドブラインドを上げて、

サッシの全景がこんな感じ。

 

 

しかし良く見ると、結露は

ガラスの外側でしています。

 

一般的に冬型の結露は

熱の境界面の室内側で

起こるものなのですが、

この外側で結露するという現象は

実はサッシの性能の高さを

物語っているのです。

 

 

自邸のサッシは、玄関ドアを除いて

すべて樹脂サッシを採用しています。

 

10年ほど前に

新商品として出たもので、

お客様にお勧めできるものか

どうか確かめてみようという

目論見で、自邸に採用したのです。

 

10年住んでみての実感は、

様々な場面で

とても性能の高さを感じています。

今回の現象もその中のひとつです。

 

結露は、簡単に言うと

温度の差が大きい部位の、

冷たい側に水蒸気を多く含んだ

空気が触れることで起きる現象です。

 

ですので、

一般的なアルミサッシでは、

冷たい外気に触れて

サッシとガラスの外面が冷やされ、

ガラス内とサッシフレームの

アルミに伝わり、

サッシとガラスの室内面も冷えて、

ここに室内の温かくて

水蒸気を多く含んだ空気が触れることで

水蒸気が水に戻り、

結露となって表れるのです。

 

しかし、自邸の現象は

サッシとガラスの断熱性能が高いために、

熱が室内側に伝わらず、

冷たい室外面だけで起きた現象なのです。

 

この窓は東面にあり、

その前日はあまり天気が

良くありませんでしたので、

日中にあまり温まらなかったことも

起因しているようです。

 

隣り合う南面のサッシには

全く結露は見られませんでした。

 

 

 

やはり南面は、

天気が悪いながらも

それなりの熱取得をしていたのだ

と思われます。

 

ちなみに、

どちらも同メーカーの

同シリーズのサッシで、

ほぼ同程度の断熱性能です。

 

 

住宅に使われる設備や資材は

日進月歩、日々進化をしています。

 

サッシにも、アルミと樹脂の

良いとこ取りをした

アルミ樹脂複合サッシ

なんてものもあります。

 

私たちは常に最新の情報を

キャッチするアンテナ持つと同時に、

それに踊らされずに

最良の品質の資材を選択する目と

脳を持たなければならないと、

いつも考えています。

 

時には、自邸などで

ちゃんと体感することで、

お客様に安心して

ご提案できることもあるのです。

今回は、そんな事例のご紹介でした。

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