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スタッフブログ

大坂 崇徳 2024.02.12

2024年最初のブログで、想うことを少しだけ

2月も中盤になり、

寒い日が続いています。

 

弊社ショーホーム「森の里のいえ」の庭

 

先日は首都圏でも雪が降り、

交通機関もかなり混乱をしたようです。

私共の施工現場にも様々な影響があり、

外装工事などは数日お休みになりましたが、

大きな混乱はなく進行しております。

皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

このような中ですが、

能登半島地震で被災された方々は

未だに不自由な避難生活が続いていると思います。

一日でも早い復興をお祈りいたします。

 

建築に携わる者の一人として、

被災地の映像を目にするたびに

心が苦しくなります。

 

伝統的な建物が多い地域であったことが

被害を大きくした要因の一つであったとはいえ、

住まい手を守ることが出来ずに

崩れてしまった家を見るにつけ、

私たちの責任の大きさを痛感せずには

いられません。

 

これは、東日本大震災や

阪神淡路大震災などの大きな震災が

起きるたびに感じてきたことです。

 

その度に、国は法令を改正し、

様々な建材メーカーが新たな建築資材を開発し、

私たち造り手も改善を尽くしてはいるのですが、

時に自然はそんなことを意に介さないように

現実を突きつけてきます。

それは、もしかしたら、

震災の直後には安全な家づくりを

第一にするような風潮があっても、

しばらくするとそれを

忘れてしまったかのような

家づくりをしていないか?と、

この国の家づくりを戒めているのでは

ないかと思うほどです。

 

私自身、住まいづくりを生業として

約30年ほどになりますが、

様々な場面で施主の希望と造り手の意向、

安全性とデザインのバランス、

斬新さと確実性、耐久性とコスト、

優先順位の相違など、

選択を迫られる場面で悩み続けてきました。

それは、これからも続くのだと思います。

 

住まいは、言うまでもなく

住まい手のものである。

 

だから、住まい手の意向を、

法令と予算の範囲でいかに実現するかが、

私たち住まいづくりに携わる者の使命である。

これは、全くその通りだと思います。

 

しかし、

建築の素人である住まい手の意向を

ただ聞くのではなく、

その言葉にならない真の要望をくみ取り、

与えられた敷地や周辺環境、

その地域の風土や文化までを読み解いて、

ひとつの解として住まいを築きあげる。

 

私たちは常にこれを目指さなければ

ならないと思っています。

決して簡単なことではありません。

 

しかし、

全てのデザインは安全性を実現し、

真に住まい手の心地よさを

造り出すためになされなければならない。

そして、

そのようなデザインは、

内部から沁み出でる美しさを

兼ね備えていると、私は信じています。

 

仮に、1軒の家が良くなっても、

大きな震災が起きれば

街そのものが崩壊するかもしれません。

でも、建築に携わる者として、

自身の出来る範囲で少しずつでも

改善していきたいと思っています。

 

千里の道も一歩から。

これは、小学校の恩師の口癖でした。

40年たって、沁みる言葉です。

 

今回はちょっとだけかたい話でしたが、

お許しください。

 

大坂

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