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スタッフブログ

平野 聡史 2026.02.02

鉄骨造戸建てのリノベーション ~職人スピリッツ~

こんにちは、設計の平野です。

一年で最も寒い時期の

「大寒」を過ぎましたが

骨皮スネ夫の私には堪える寒さ。

一刻も早くあたたかくなって欲しい

と願うばかり。

 

さて、

今回は現在工事中の、

鉄骨造戸建てのリノベーションの

様子です。

 

大手ハウスメーカーによる

築年数40年弱の鉄骨造2階建て住宅。

住まい手のS様はこの家を

17年ほど前に中古でご購入。

入居前に設備や内装のリフォームを

行われていたようです。

 

お住まい後も、定期的に外部の

塗り替え等のメンテナンスを

適切に行われていたため、

築年数から感じる印象よりも、

屋根・外壁はとても良い状態でした。

 

ですがやはり、

暑さ・寒さの温熱環境に対しては、

現在と比べてどうしてもぜい弱な仕様。

 

温熱環境を整え、

内装には自然素材を使って

優しく暮らしやすい住まいに

生まれ変わらせるべく、

1・2階内部全体のリノベーションを

計画させていただきました。

 

主要構造部には手を付けない方針にし、

階段は既存維持、

2階の床は、既存を剥がさず重ね張り。

主要構造部に該当しない1階の床は、

剥がして床を組み直して断熱施工を。

天井は、全て剥がして断熱材充填。

窓は、内窓または

カバー工法(箇所による)で断熱性向上。

壁は、外周に面する壁の内側に

もう一重ふかし壁を立て、

その壁の厚みいっぱいに断熱材を入れる。

という基本計画にしました。

 

解体中

 

解体がほぼ終わった1階。

いわゆる がらんどう状態になります。

 

床下は防湿コンクリートが施工されており、

基礎や土台の木も良い状態でした。

壁に見えているのは木枠に

断熱材が挟まった断熱パネル。

 

断熱パネル、といっても厚み20㎜位のモノ。

これが鉄骨の柱に金具で付いているのですが、

柱は鉄骨なので当然冬は冷たくなりやすい

(鉄は木の300~500倍熱を伝えやすい)

柱が木の木造よりも壁断熱の手当てが

必要なことは明確です。

 

大引き

 

根太組み

 

床は大引からやりかえます。

ここからなら床の水平を整えることが出来ます。

 

防蟻処理

 

鉄骨造ならシロアリの被害は起こらない、

とは言えません。

 

床や壁下地の木材が、

シロアリ被害を受けていたケースを

実際に見たことがあります。

ですので、床を塞ぐ前にしっかりと

防蟻処理を行いました。

 

床断熱

 

根太間に断熱材を充填して、

捨て貼りベニヤで塞ぎます。

 

外周面壁下地

 

断熱用の壁下地を組んでいるところ。

 

1階壁天井下地

 

2階壁天井下地

 

ひと通り、断熱材を入れるための壁下地と

天井下地が組み終えたところの全景です。

 

構造が鉄骨なので、下地の木材を

固定するのに大工さんは苦労した様子。

ここまで時間がかかりましたが、

後半の造作、仕上げの完成度のためには

良い下地づくりがとても大切です。

 

キッチンダクト

 

キッチンは既存の壁付けからペニンシュラ型へ

大きく位置を移動するため、

レンジフードの排気ダクトも少々遠い

道のりになります。

 

ダクトが通る部分は天井を下げています。

天井は、諸々の納まりが良い

高さ・範囲を現場で検討して決定しました。

 

壁断熱

 

天井断熱

 

天井断熱

 

壁・天井に断熱材を入れているところ。

見た目にも暖かそうになりましたが、

実際、現場にいる大工さんが

「明らかに寒さが和らいだ」と

言っていたのでひと安心。

 

階間の鉄骨梁もなるべく覆うよう

断熱材を立ち上げてもらっています。

 

と、ここまでが、

特に今回の計画の肝になる部分でした。

大工工事的には、ここまでくれば

後はいつも通り・・・とはいかず、

大工さんには少々難題を

突き付けていた部分がありました。

 

鉄骨ブレースの表し部分の造作 です。

 

↑この中央にあるブレース。 

解体前からこの位置に

ブレースが入っていることは、

既存建物の資料で分かっていました。

最初は、壁で囲いつつブレース間に

ガラス入りの室内窓を設けて抜け感を出す、

というご提案をしていましたが、

住まい手のSさまから打合せ中に

「ブレースをそのまま見せて、

より抜け感をだせないか」

というご相談があり、

具体的な意匠は解体して

ブレースの形状を見て決めましょう、

としていました。

 

ブレースの検討

 

解体後、どう納めようか検討中・・・

足元と上部は、ごついプレートと

ボルトが見えないように隠して・・・

と考え、

 

結果、 このようなご提案になりました。

 

図面

 

非常に難しい納めになることは

分かっていましたが、

今までに何件も難題をクリアしてくれている

大工のアキラさん。

この図面を渡した時には

「平野さーん、これ難しいよーー」

と言われましたが、

本当に無理そうな言い方ではなかったので、

「信じてます!よろしくお願いします!」

とだけ言って、あとは祈りました(笑)

 

その後、数日して現場は

無事に大工工事が完了。

 

確認に行ってみると、

 

ブレースまわりの造作

 

ブレースまわりの造作

 

とんでもなく綺麗に納めてくれていました。

「ブレース、後から生えてきた?? 」

と思うほど。

さすがです。

見せてくれました、スピリッツ。

 

腕とスピリッツを持った

職人さんたちがいるから、

私たちは自信を持ってお客さまに

ご提案ができるのだと、

改めて思いました。

 

リビングダイニングを見る

 

良い住まいが出来上がることを

確信しました。

 

それではまた!

 

平野

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