平野 聡史 2026.04.06
こんにちは、
設計の平野です。
桜の季節になりました。

お寺の桜
青空と桜のコントラストがきれい。
卒園・卒業、入園・入学など、
今までの環境と変わり、
新しい生活をスタートされる方も
いらっしゃることでしょう。

アオダモの芽吹き
落葉樹の芽吹きがはじまると、
嬉しくなります。
さて、
前回の私のブログで工事中の
様子をご紹介させていただいた
戸建て鉄骨造リノベーションの
S様邸が完成しました。

玄関ホール
玄関は木質感多めに。
下足入れの横に
上着をかけられる収納を
造作しました。




前回ご紹介した鉄骨ブレース部分も
良い感じに仕上がりました。
最初に私が考えていたご提案
=ブレースは見せずに小窓にする、
よりも、
こちらの方が視線の抜けがあり、
結果的に良かったと思いました。
大工さんはかなり苦労したと
思いますが(笑)
LDKに面して、
小上がりのタタミ部屋と、
床をタイル張りにした
インナーテラスをつくりました。

タタミ部屋open

タタミ部屋close
タタミ部屋は主寝室として
利用する想定の場所。
建具で個室化することができます。

インナーテラス
南側で日当たりの良い
インナーテラスは、
ご家族の一員である大きな
ラブラドールレトリバーの
居場所としてご提案しました。
ウェスタンレッドシダーの羽目板と、
濃い目の床タイルが空間を引き締め、
個人的にも気に入った
スペースになりました。
ひなたぼっこしてくれるといいな。

キッチンから見る
改装前は、この写真でいうと
アーチ型開口の向こうにあった
キッチンを、
主役級の場所に抜擢しました。
キッチンはクリナップ。
背面の収納は、
オリジナル造作しました。
システムキッチンはとても
使い勝手良く出来ていますが、
ひとつ言うならば
面材の木目が通ってくれると
より良いんですけどね。
造作の場合は、基本的に
連続する扉には同じ突板から
材料を取ることで、
面材の木目が通る(つながっている)
ようにつくりますが、
これは一点一点手づくりだから
出来ること。
工業製品で実現させるのは
難しいことは重々承知してますが。

ワークスペースとパントリー
元キッチンがあった場所は、
デスクと本棚を造り付けた
ワークスペースに。
その奥をパントリーとして
一坪ほどのまとまった
収納スペースにしました。
あまり使われていなかった
勝手口ドアと、手前の窓には
寒さ対策として内窓を設置。
続いて水周り。
狭さがお悩みだった
洗面脱衣所は、
間仕切り壁の位置を変えて
面積を広げ、
洗面台も並んで使えるような
サイズに造作しました。

サニタリー

サニタリー
着替えやタオルも仕舞える
収納も設けています。
改装前はリビングに
鎮座していたカンタくんは、
階段下スペースに移動。

2階はお子様達の個室3部屋と、
ファミリークローゼット、
トイレという間取りです。

2階個室

2階ウォークインクローゼット
今回の改装計画において
大事なテーマである
断熱性の向上について。
床・壁・天井については
前回触れましたが、
やはり最も重要なのは
窓の断熱改修。
築40年ほどの住宅ですが、
外壁や屋根の塗装などの
メンテナンスが適切に行われており
状態は良かったため、
外装はなるべく既存をそのままに
手を加えない工法を選びました。
LDKの窓は、いわゆる
「カバー工法」という、
既存サッシを外壁から切り取らず、
既存サッシの内側に
新しい樹脂窓フレームを
組み込んで窓を新しくする工法。
YKK APではマドリモという
商品で展開されています。
内側から見ると新築と同じように
樹脂窓が普通についているように
見えますが、外側からみると、
既存の雨戸を残して
取付けられているのが良く
分かります。

カバー工法

カバー工法
この工法なら外壁をいじる
必要はありません。
ただ、水平垂直など
調整しながら設置するのに
手間がかかるため、
施工費は安くありません。
今回のS様邸では、
場所に応じて窓改修の工法を変えて
コストのバランスを取りました。
・頻繁に開け閉めするLDKまわり
→カバー工法。(使い勝手・内観○、コスト△)
・あまり開け閉めしない部分や
2階の個室
→内窓。(使い勝手・内観△、コスト○)
という具合です。
S様邸では、
この断熱改修も含め、
全体の計画として、
意匠性・快適性とコストの
バランスが上手く取れた
リノベーションになったと
思っています。
その真価が問われるのは
お住まいになられてからですが・・・
私と同年代のS様が、
新しくなった住まいで
ご家族との新たな暮らしの記憶を
重ねていただけたら幸いです。
この度はありがとうございました。
・・・ふと思い出したのですが、
以前、弊社でお配りしていた
新築住宅のパンフレット
「ちゃんと」。

この表紙、
実はウチの娘たちなんです。
それから10年余りが経ち、
今年度から高校3年生と
中学3年生になります。
時が経つのは早いですね。
今の姿を同じアングルで
撮らせてもらおうかと
一瞬思いましたが、
絶対に嫌がられ、
さらに変態オヤジ扱い
されるのがオチなので、
やめておきました(笑)
それではまた。
CATEGORY
ARCHIVE