友坂 俊行 2015.10.20
皆様こんにちは。
つい先日、建築業界では痛ましい事件が起こりました。
連日ニュースで取り上げている地盤支持杭の偽装。
我々の仕事は生活そのものを担っている訳ですから、
華やかさの世界に隠れがちな技術やモラルの根幹がまず先にあることを
今一度向き合っていく機会として捉えなければなりません。
さて、ご依頼を受けた際、最初に伺うのが現地の確認。
まず現状把握するのが第一歩です。
ここで意識しているのが、内部からの目線。
一見当たり前に思えるのですが、
更地を確認するとき、現在の住まいを確認するとき、
現状把握の観点からどうしても俯瞰的に外から中を見てしまいます。
どうしても道路から見て印象を決めてしまいがちしまいがち・・・
これから計画するプランの中心であろう位置に立ち、
8方向をぐるりと見まわし写真に収めます。
高気密高断熱で閉め切りの生活感であれば
内部構成のみでも構いませんが、
暖かい季節は窓を開け、景観を取り込みながらの生活を求めていくと
中から外への目線は意識しないと正しく見ることができません。
キッチンに立ったとき、
ソファーにもたれているとき、
勉強から目を反らした瞬間、
様々な場面で見るガラス越しに広がる世界を
どう設えるか。
白いキャンバスからイメージを広げ描いていこうと考えております。
わが家の落葉樹たちも色づいてまいりました…
秋の足音もひたひたと。
友坂
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