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スタッフブログ

大坂 崇徳 2016.09.19

学校 → 宿泊施設 & レストラン

まだまだ残暑が続いて蒸し暑い毎日ですが、
皆さんは体調を崩したりしていませんか?
最近は、「夏バテ」だけでなく
「秋バテ」という言葉もあるそうです。

今週は、天候が不順なこの時期も、「食欲の秋」で
乗り切りたいと思っている大坂が書かせていただきます。

この1週間では、基礎配筋検査が1件、解体完了検査が2件、
木造軸組検査が2件、木工事完了検査が1件、工事完了検査が1件ありました。

さて、私どもは建物をリフォーム、リノベーションすることを主業としていますが、
建物の用途としては住宅がその大半で、あとは飲食や美容室などの店舗、
事務所なども手がけております。
そのほか、現在は教会の大規模な増築工事も進行しています。

すでにある建物を改装して、新しい用途や機能に生まれ変わらせる、
ということに日々携わっているわけですが、
先日いただいた休暇にとても面白い建物を体験してきましたので、
少しご紹介したいと思います。

もともとは昭和前期の小学校の校舎を、レストランやパン工房、
宿泊施設などに改装した建物です。

全景1
2016.9.19全景1

同じ敷地内には、明治時期の建物と大正時期の建物が
並んで建っていて、郷土資料館や体験施設などとして
利用されているそうです。

もとは校庭だったと思われる前庭はとにかく広くて、
4歳の息子と追いかけっこをしながら、当時はここで
たくさんの子供たちが走り回っていたのだろうなぁと
感慨深く感じました。

全景2
2016.9.19全景2

宿泊した建物は、屋根は瓦葺き、外壁の大部分は板張りで、
小学校の校舎だった面影を残している印象を受けました。

開口部も木製のドアやサッシが付けられ、
外観の印象とマッチしていましたが、
これらは当時のものではなく、
改装時に付けられたもののようでした。

エントランス
2016.9.19エントランス

テラス窓
2016.9.19テラス窓

木製のサッシにはペアガラスが組み込まれ、
網戸やクレセント錠などもちゃんとありました。

窓詳細
2016.9.19窓詳細

やはりこの外観にアルミサッシでは合わないと思いますが、
温熱環境のことや安全、防犯のことなどにも配慮がされていました。

実際、木製のサッシは開閉時の手ごたえもとても心地よく、
金属にはないぬくもりを感じました。

半面、風雨にさらされる木質部分は劣化も進んでいて、
維持管理する重要性も改めて目の当たりにしました。

私どもも、改装の計画をするときにはいつも、
元の建物の良いところ、
その趣や歴史、特徴などはなるべく生かせないか、
ということを念頭に置いています。

そのうえで、建物の安全や耐震性、温熱環境や快適さ、
間取りや空間の質の向上など、
求める新機能との融合を図ろうと取り組んでいます。

歴史を重ねた建物でゆったりとした時間を過ごしながら、
建物のリノベーションという仕事の難しさと楽しさ、
その意義などについて思いを巡らせてきました。

大坂

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