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平野 聡史 2016.11.14

熱しにくく冷めにくい ~ パッシブデザイン

こんにちは、設計の平野です。
ついこの前まで夏だった気がするのですが、
あっというまに11月半ばに差しかかりました。
このまま一気に年末に突入しそうな感じです。

今年も庭のブルーベリーが良い感じの紅葉を見せてくれました。

2016.11.13hrnブルーベリー

北風が強い曇り空の日はとんでもなく寒かったり、
晴れの日は雲一つない高い空から降り注ぐ日光が気持ち良かったり、
日によって体感する温度の差が激しい時期です。

体温が下がると免疫力が下がります。
体温が1度上がれば免疫力は5倍とかになるらしいです。
特に下半身を温かくして、筋肉を動かすことで
熱が生み出される、ということですので、
仕事中にも出来る免疫力アップ作戦としてはパッチ
(ももひき…とも言う)をはき、なるべく動くときは筋肉を
使うことを意識する。

つまり、事務所で仕事をしている時も、かがむ時は膝から曲げる!!
コピー機の前で印刷物を待つ間にスクワット!!
これをやっていきたいと思います。

先日の休日の朝、どんよりした曇り空で北風も強くかなり寒い日でしたが、
少し乗れそうな波があったので冬用のウェットスーツを用意して海に。
今の時期は外気温が寒くても驚くくらい海水は温かいです。
温水プールのような感覚。
水中は温かいので、動いている最中は良いのですが
終始激しく動いているわけではありません。
サーフボードにまたがって波を待っている最中に吹きつける北風が
濡れた上半身を容赦なく冷やします。
う~耳が痛い。。体温をかなり奪われました。

あまり波数もなかったので、結局寒さが勝り
一時間ちょっとで上がってしまいました。
また、上がった後着替えている最中が寒いこと・・・

このように海水と外気で温度差がある状況になるのは
「熱容量」が関係しています。

水は熱容量が大きい(温まりにくく冷めにくい)ので、
夏場の太陽光線で温められた海水は、
秋になり外気が冷たくなっても水温が同じくらい
冷たくなるまでには時間がかかります。
熱容量が大きい水が蓄熱している、という状態です。
そんな自然現象を実感した休日。

さて、
住宅に使われる素材の中で熱容量が大きいものは?

コンクリートです。

コンクリートは暖まりにくく冷めにくい素材。
周囲が冷たいままなら限りなく冷たいコンクリートですが、
一度暖まれば冷めにくいので、蓄熱体となることが出来ます。

木造の住宅でも、基礎は鉄筋コンクリートで造られています。
「蓄熱するコンクリート」と、大きな自然エネルギーである「太陽の熱」。
それらを受動的に利用して家の中を暖かくする、
という「空気集熱」というシステムが存在します。

簡単に説明しますと、

「屋根面で太陽熱を利用して暖めた空気を
床下に送って基礎コンクリートに蓄熱させ、
床下からの放熱により室内を温める」

という方式です。

2016.11.13hrnパッシブソーラー

太陽熱という自然エネルギーを活かし、
なるべくシンプルな機械設備により
省エネルギーで快適な温熱環境がつくれる。
というもの。

この「空気集熱方式」を活かした家づくりを行っている
工務店や建築家の方々による独自のネットワークが形成されており、
先月は勉強のためにその集まりに参加をしてきました。
たっぷり6時間の講演形式のお話。

住宅業界は国が目標とするネット・ゼロエネルギーハウス(ZEH)
の普及という流れがありますが、
太陽光発電に蓄電池、高効率の設備機器の性能に頼るだけでなく、
自然の恵みを最大限活かした省エネで快適な家づくりをすること
=「パッシブデザイン」を忘れずにやっていこうぜ!!
という考えが話の中心にあったと思います。

「パッシブ」とは「受動的」という意味で、
そこにある自然がもっている力を受け入れて利用するということ。

私たちの考える「環境配慮型設計」も同じ考え方であり、
やはりこれをもっとブラッシュアップして、
魅力的で快適な住まいを造っていきたいと思いました。

なんだか、とりとめのない感想文のようになってしまいましたが・・・

最後に、もうすぐ完成の藤沢の新築住宅からの景色を。
晴れた日の午後4時頃、ルーフバルコニーから西側を見たところです。

2016.11.13hrn夕陽

湘南の海を一望できる最高な眺め!
もう少し夕陽が落ちるまで待てばもっときれいだったかも。。
それではまた次回。

平野

 

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