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スタッフブログ

大坂 崇徳 2017.08.21

性能 ≒ 住み心地

8月も中盤を過ぎました。。。が、
なぜか梅雨のような雨続きの陽気。
かと思えば、局所的なゲリラ豪雨で、
各地で被害が出ているようです。

変則的な動きをする台風にも、
一喜一憂する日々。

温暖化の影響で、日本も亜熱帯化していると
言われて久しいですが、それを実感するような
夏になっている気がします。

夏が大好きな私としては、昔のような入道雲が
見られる夏らしい晴天が懐かしくもあります。

しかし、現実を認めて、
私たちとして出来ることを少しずつでも
実践していこうと、改めて考える契機になりました。

今週は、夏休みにそんなことをぼんやり考えていた
大坂が書かせていただきます。

そんなわけで、先週は私共も夏休みをいただきましたが、
その前には完工検査が4件ありました。

そして、その中の1件、
新築工事の完工後に気密測定を行いました。

2017.8.21kimitsusokuteiki

2017.8.21kimitsuup

2017.8.21kimitsugaikan

『気密』という言葉を聞きなれない方も
いるかもしれませんが、
新築住宅の業界、
特にその中の一部のハウスメーカーや
独自の工法を謳っている建築会社などでは、
頻繁に使われる言葉です。

簡単に言いますと、
密閉された空気が出入りしづらい状態を差し、
建築では建物の意図しない
隙間の大きさ小さくすることを言います。

住宅の性能の高さをアピールするひとつとして、
『高気密高断熱住宅』などと使われています。

私共、優建築工房は、住宅を中心とした
建築物の増改築改装工事と新築住宅工事を
主業としています。

しかし、あまり高気密や高断熱を
大々的に謳ってはおりません。

もちろん、気密や断熱をないがしろにしてはいません。
性能は、当然低いより高い方が良いと思っています。

しかし、気密に関わらず、
ある一部の性能や数値の高さを
声高に謳うような家づくりのアピールには、
少し戸惑いを感じています。

それは、
私共が改装工事を主業のひとつとして、
現に存在する非常に多くの建物の改装に
携わってきたからかもしれません。

実際、気密が低く、隙間風に困っている建物や、
断熱性能が低く、寒さに不満を感じている
お客様の住まいを数多く改装させていただいております。

その時には、
断熱性能を上げること、隙間風を無くすこと、
を計画にも、施工管理にも重点課題として取り組んでいきます。

一方で、
決して高気密高断熱とは言えない建物でも、
空間の質が高く、心地良い住まいもたくさん体感しています。

そんな建物の改装工事に携わらせていただくときは、
なるべくもとの建物の良いところを活かすことを考えます。

快適さを陰で支える温熱環境の改善には
最大限配慮しますが、
同時にもとの良いところを残しつつ
空間の質の向上、快適さや住み心地の向上を
優先的に計画します。

新築住宅の計画でも、基本は同じです。

私共の作る家が、
気密が低く、お客様が隙間風に不満を感じるようではダメですし、
断熱性能が低く、冷暖房が利かないようでは
快適とは程遠くなってしまいます。

耐震性能もしかり、耐久性の高い外装材の選定もしかり、です。

しかし、本当の意味で住み心地の良い家というのは、
性能や数値だけでは表せない要素が
たくさんあると考えています。

それは、
朝日の差し込む食卓で家族で囲む
朝食の一場面かもしれませんし、
夏の夕方に軒先が落とす木陰に腰掛けて
飲むビールの美味さかもしれません。

もしかしたら、敷地ごとに、家ごとに、
家族ごとに全く違うものかもしれないのです。

そんなことを考えながら、
その心地良さをひとつでも多く実現できるように、
私たちは家づくりに取り組んでいます。

そして、だからこそ、
その心地良さを陰で支える基本性能の
確実な実現にも取り組んでいます。

特に、施工の品質の影響が大きい事項については、
各施工段階での複数の目による検査を義務付けて
います。

今回の気密測定は、
工事完成後に施工品質の精度を確かめる
意味もあって実施しましたが、
C値1.0㎠/㎡という
私共の採用している工法からすると
大変高い数値が得られました。

2017.8.21kimitsudata

しかし、この数値も、建物の大きさや形、
細かな仕様等の条件によっては
多少の前後はあり得ますので、
細かな数値に一喜一憂はしませんが、
施工品質の確認や向上のためには
定期的にチェックすることが大切だと思っています。

家づくりを大きな視点でとらえて、
基本性能や耐久性に必要十分な性能を実現するとともに、
住まい手が日々住み心地の良さを体感できるような、
バランスの良い住宅を理想として、
これからも取り組んでいきたいと考えています。

大坂

 

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