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スタッフブログ

安藤 るみ子 2018.01.08

質素で控えめに丁寧に 〜山梨の旅と優建築工房実例を重ねて〜

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あけましておめでとうございます

2018年戌年、はじまりましたね。
写真は、毎年愛犬きなこと拝む
自宅近くの海からみた初日の出と、
今年もチャレンジした手作りの正月のお飾り。

年末は、お世話になった方々へご挨拶まわりで、
たくさんの懐かしい皆様にお会いでき、
またたくさんのあたたかいお話をいただき、
あらためて、こんなにたくさんの方々に
支えられているのだと、感謝。

そんな幸せな気持ちに浸りながら、
年末年始のお休みに突入し、ようやく
さぼっていた家の大掃除やお正月の準備、
息をつく暇もないほど忙しくしていても、
なぜでしょう、少しずつ自分自身の心の垢も
取れていくように清々しい気持ちになっていきますね。

一年無事に過ごせたことに感謝し、
また新しい歳神様をお迎えする準備。

一つ一つの何気なく続けてきているこの国の風習は、
一つ一つ意味があり、ご先祖様たちは、
自然の恵みや日々の暮らしをこうして
大切にしてきたのだとつくづく感慨深くなります。

そんな中、年末少し遠出をして、
ずっと行ってみたかった山梨の
「evameva yamanashi」へ行ってきました。

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企画しているのは山梨にある老舗のニット会社のブランド。
「evameva」のニットは一度袖を通したら
手放せなくなると人気で、
本当に丁寧な仕事をしているのだと思います。

そのブランドが、山梨ののどかな場所に、
ショップ、レストラン、ギャラリーと
衣食住3つの棟に分け展開している施設です。

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竹林に囲まれた美しいロケーションの中、
日本の風土の中で育まれた食を堪能してきました。

質素だけれど丁寧な食事やサービス。
これが伝わる仕事を自分も心しなければと、
あらためて実感した場所でした。

どこにいても居心地の良さを感じられる素晴らしい環境と、
またその周辺環境を汚すことなく控えめに佇む3つの建物。

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内装の色合いも素敵でした。
白、黒、木目といたってシンプルな色の組み合わせ。

でもこれは
漆喰の白、墨色の黒、そして天然の木の風合。
日本の民家が昔から使ってきている
いたってシンプルな暮らしの色です。
これがなんとも落ち着くのです。

そして、切り取った窓の外の景色をきっちり切り取るのです。
ふとしたときの視線の先はこうした切り取った窓の先。
ちゃんと外を感じられる、シンプルな色の組み合わせ。
絶妙なバランスです。

質素で控えめに丁寧に。
今年も心していきたいと思います。

さて、そんな居心地を考え、質素で控えめで丁寧な、
そしてやさしい住まいを心がけたお住まいが
昨年末完成いたしました。

以前工事中の様子を関㟢のブログでも
ご紹介させていただいてます。

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横浜市でありながら周辺は竹林があったり
裏山にも雑木やちょっとした畑があったり、
なんとも羨ましい環境です。

元々大手ハウスメーカーの鉄骨の建物のリフォーム。
寒さが何よりもお悩みでした。

そして目の前の大きなマンションも陽の光を遮り、
内装の色合いや間仕切りの位置なども相まって、
やや暗い印象でもありました。

窓をいじることは避け、内窓や断熱材を
入れることで寒さを対策。

明るさについては、
間仕切りの位置や内装材の使い方で、
こんなにもやわらかく明るく心地よい
空間になりました。

奥にあったキッチンも南の庭側に。
ちょうど庭の紅葉が真っ赤に紅葉し、
心がおどる居心地です。

元の出窓の前にはゆったり座れるベンチを。
たくさんクッションを並べて本を読むにも
心地よく最高の場所です。

角度をつけた無垢の木の背もたれは絶妙な角度です。

漆喰の白、墨色の黒、
そして天然の木のやわらかな風合い、、、
窓の外の景色を切り取る。
質素で控えめで丁寧に。
今まで気にもとめていなかった
キッチンの裏の窓が視線の先です。

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心優しくあたたかなご家族に似合う
お住まいになれていれば嬉しく思います。

話は変わりますが、
以前どなたか住宅設計の方の本で
読んだ言葉を思い出しました。

「人間は、植物を見るか水の音を聞くか
そういうことをして人間であるということの
存在を確かめる」

自分の解釈では、
そうして自分が自然界の一部であることを認識する。
というような意味だったかと思います。

暮らしの中で、窓の外の風景を求めることは、
そういうことなのだと深く納得しました。

植物でも川でも海でも山でも空でも。
そんなことが居心地の良さにつながってくるのかと。

どんな土地にも必ずいい視線の先があるはずです。
それを見つけて、切り取り、暮らしの居心地の良さを
作るために心がけていきたいです。

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さて、戌年。
犬つくりました(笑)
今年もよろしくお願いいたします。

安藤

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