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スタッフブログ

安藤 るみ子 2018.04.16

ひとつ屋根の下 ~厚木市新築住宅模型より~

こんにちは。
桜の季節も駆け足で過ぎ去って
しまいましたね。
日に日に木々の緑が豊かになり、
花の季節はしばらく続きますから
外を歩くのも楽しい頃ですね。

おかげさまで、お仕事であちらこちらに
お邪魔させていただき、そんな緑や花々を
楽しませていただいています。

その土地の空気を感じ、心地よいと感じる
要素をついつい考えてしまいます。

どんなに住宅密集地であっても、
ちゃんと木々や花たちと共存している街並みは、
やっぱり人間生き物ですから、
心地よく感じるのだと思っています。

家々の佇まいも街並みの心地よさに
大きく影響しますから、私たちのお仕事は、
そのあたりもしっかり考えないといけないですね。

20180415ramokei1 20180415ramokei2

検討中の模型を並べ、ちょっとした街に。

新しく建物を計画する時は、模型をつくり
(いや、若きエース花輪さんに作っていただき感謝!)
みんなでじっくり検討検証します。

周辺環境の条件を考慮しつつ、
配置や建物の大きさ、形、高さ、屋根の形状などの設定。

屋根の形状や高さ次第で、
その家の持つ印象や周辺環境との調和も
大きく影響しますから、慎重に丁寧に
考えたいところです。

さらに低い目線で合わせると、
その建物の中にいるような見え方もでき、
みな妄想の世界へ行ってしまいます(笑)

たまに妄想の世界から帰って来ない者もいます(笑笑)

楽しい時間です。

このひとつ屋根の下、
どんな暮らし方ができるのか、
どんな時間が過ごせるのか、
心地よいのか、
住まう家族のかけがえのない時間を思い、
家族の物語の様々な妄想でいっぱいになります。

お客様も図面でみていた2次元のものが
立体となりますので、
一緒に妄想の世界へご案内できます。

先日東京江戸たてもの園にある
昭和のモダニズム建築の巨匠
前川國男氏の自邸を見てきました。

20180415rama1-1 20180415rama2-2 20180415rama3-3

移築されたこの建物は周辺環境も含め、
忠実に再現されたものだそうです。

前川國男氏は、
上野にある東京都立美術館や
東京文化会館などを設計された方です。

自邸が建てられたのは1942年、まさに戦時中。

印象的な切り妻の大屋根。

美しいです。

100㎡までと建坪が
制限されていた時代だったそうですが、
中心のリビングとなる室内の天井が
4.5mと高く、
面積以上の開放感のある空間です。

拝読した本によると、

前川さんは新しく建物を建てる時、
決まって建物の周りに樹木を植え、
周辺環境との融和を図っているとのこと。

特にケヤキを好んでいらっしゃったようです。
ご自邸でもケヤキが建物に寄り添っています。

まさに建物と周辺環境が馴染む
架け橋になっているように思います。

私もケヤキが好きです。

柔らかく拡がる枝ぶりと
そのやわらかな葉が、
まるで大きな屋根のようで、
その下にいる者や建物を
優しく包み込んでくれているように
感じるからです。

なかなかの大木になりますから、
よっぽどの敷地の余裕がなければ、
住宅では植えにくいですが、、、
木や花たちが少しでもいてくれれば
いいなと思います。

なぜ、木と寄り添う家が
落ち着く佇まいになるのか、、、

家ありきではなく、
木々と融和することにより、
自然界の中にひっそり住まわせて
もらっているという謙虚な気持ちに
なるからかもしれないと考えます。

20180415rak1

もうすぐ完成する厚木市の新築住宅の模型です。
こちらも花輪さん力作!

2世帯で住まわれることを機会に
建て替えを計画されました。

実はこのお住まいの裏手にある
お寺さんの桜が見事で、
まさに包み込んでくれるようです。

その姿を思い浮かべつつ、
模型を使ってみんなで妄想しておりました。

20180415rak2 20180415rak3

ついに完成一歩手前。

桜の木の下、この屋根の下、
おおらかなご家族の暮らしが
はじまるのですね。

安藤

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