2014.06.10
川崎市(宮前区)にて改装工事が始まりました。
既存利用する部分を養生し残しつつ、
内部のフルスケルトン解体工事を進めます。
進めながら業者さんと打合せをし、
解体の順序や既存維持部と絡む部分の解体方法を検討します。
柱・梁・筋違などの構造部分には決して手を加えないようにし、
安全かつ的確な解体方法で進めていくため、
最初は部分的に様子を見ながら慎重に解体していきます。
順調に解体工事を進めて行くと
天井の石膏ボード、野縁、断熱材の中から
現場調査時に事前確認した小屋裏の構造があらわになりました。
同時に壁の石膏ボード、断熱材、
また、床のフローリングや絨毯を捲り、根太なども撤去すると、
中から柱と筋違、土台などがあらわになりました。
さらにサッシの交換や撤去に伴う開口部分は
大工さんがサッシ取付を進めるまで、ベニヤなどで養生し、
外部からの出入りを塞ぐと共に、雨水の侵入も防ぎます。
このように天井や壁、床を捲ることで
隠れていた配線が露出してきました。
キッチンやサニタリー・トイレなどの配管も確認出来ました。
このように各部が露わになったところで、
現場監督は水周りに漏水箇所はないか、
漏水部分に白蟻の侵食はないか、腐敗していないか、
また、構造的にすぐに対処すべき部分がないかなどを検証します。
次に内部の解体が終わると、外部へと移っていきます。
今回は屋根を瓦から板金への葺き替えがあるため、
瓦の撤去工事を進めました。
瓦本体と土やガラ、桟木などを、
産業廃棄物として処分するため、しっかり分別します。
内部同様に屋根の下地が問題ないか、細かく確認をして行きます。
この瓦も丁寧にダンプまで運ぶために、今回は屋根業者さんに
ウインチとスライドタワーを借りて、効率よく運び出しました。
次回は解体後の構造検証の様子をお届け致します。