2015.04.14
三浦郡葉山町のS様邸新築工事は、建て方が完了し、
構造接合金物取付に入ります。
耐震性を高める方法は、耐力壁を増やすことも大切ですが、
それだけではではなく、柱や横架材の接合部分を必要な場所に
必要な金物で補強し、基礎、筋交い、土台、柱、梁を一体化して
働くようにするのが、主な目的です。
設計担当が計算した内容を踏まえ、その数値をクリアし、
かつ施工性を考えて金物も選定したものを取付けていきます。
まず、外周部に面していない柱の柱頭および柱脚は
このようなコンパクトコーナーと呼ばれる金物を取り付けました。
そして、外周部の柱の柱頭および柱脚は
こちらのようなフラットプレートと呼ばれる金物を取り付けました。
最近は従来の山形プレートなどを超える短期基準引張耐力がある、
上記のような金物を使用し、取付ビスの打つ数がわずかであるなど、
従来の山形プレートと比べて施工の効率化が図れるようになりました。
梁と梁のホゾと仕口の継手で結ばれていますが、
さらに両面からこのように短冊金物を取り付けることで
横架材継手の補強や連結をします。
筋かい(壁倍率2倍)を柱に接合するときには
このような筋かい金物を使用し固定します。
基礎と柱の緊結、柱と横架材の緊結、
上下階の柱相互の緊結にはこのホールダウン金物を使用します。
上下階の柱相互の緊結にも同じように、
両引きボルトも使用し接合します。
羽子板ボルトやホールダウン金物10kN用の
取り付けが必要な柱頭・柱脚の接合部には、
このようなホールダウンコーナー金物で代用することもあります。
次回は屋根工事をお届け致します。