友坂 俊行 2020.03.16
皆様こんにちは。
今週は友坂が担当させていただきます。
先日、季刊誌の取材で機会をいただき、5年振りとなる
伊勢原のお住まいへ広報の中村と一緒にお邪魔しました。
突然のお願いだったにも関わらず、快く引き受けて頂いたことに感謝。
久々にゆっくりとお話しでき、設計当時の想いも蘇ってまいりました。
家に入った第一印象は「落ち着く感じ!」の一言。
色づき深みの増した素材感がそう思わせたのです。
隣の敷地を買い、得ることのできた陽射しの良さを
生活に活かせないかという当初のご要望でした。
以前は奥まったキッチンにいることが多かった日々。
まずは生活の拠点を反転させることが必要でした。
結果的に10㎡(6帖程度)の増築とLDKの移動を伴う全面的な改装となり、
いつもいる場所がいつも明るい場所となりました。
お母さまも何もお変わりない様子で、
相変わらずの素敵な笑顔に癒されてしまいます。
振り返った玄関の当時の写真も同じアングルでパシャリ。
あんなに初々しかったヒノキの床がゆっくりと時を刻んで
深みが増していくだけで、はぁと言葉が漏れ出てきます。
引き渡しの時は若々しい印象から、生活を刻んでいく天然の素材。
お薦めして良かったなと感じるのは何年も経てからなのですね。
元気のあふれるご一家は変わらず笑わせてくれ、
すっかり私も充電満タンにさせてくれたからでしょうか。
性能値を求め外部環境を遮断した高気密高断熱の家も良いのですが、
四季折々を共有し感性に響く住まいをもっと追及したいと
思わせてくれた貴重な時間でした。
困ったコロナも全世界に広がり、
オリンピックの可否を問われる声が出始めております。
経済も心配ではありますが、
家に長く居ることができるのは
家族という単位を見つめる大切なきっかけ。
急ぎすぎる世界に向けた何かのメッセージなのかもしれませんね。
桜も咲き始めます。木々も芽吹いてきます。
折角ですから窓を開け、深呼吸して、心のデトックスといきましょう。
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