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スタッフブログ

日々の暮らし 2020.12.14

冬の灯り

こんにちは、安藤です。

気がつけば12月。

暖かな日が続きましたが、

今週からはぐっと寒くなるようですね。

 

2020年は、お花見や花火、

季節の催事の自粛が余儀なくされ、

季節の節目をなかなか感じづらい一年でしたね。

それでも季節はめぐり、

ちゃんと寒い冬が来ました。

 

 

 

自宅では、枯れ枝や実物を壁にかける、

天井から吊るす、

で、気軽に冬の室礼をしてみています。

 

陽も短くなり、夕暮れ時には、

西の山々の稜線に沿って少しづつ空が

ピンクになり赤になりどんどん深い赤になり、

お天気が良ければ、一年の中で

一番澄んだ冬の夜空に変わっていく。

 

 

そして寒空に灯る家々のあたたかな灯りに、

ほっこりあたたかな気持ちになり、

早くおうちに帰って、

あたたかなシチューでも、、、という、

昔あったどこかのコマーシャルのような

気持ちにもなったりします。

おでんでもいいです。

 

冬にあたたかな灯り。

夜の長い北欧では、灯りとしての照明の使い方の

意識が高いようですね。

数年前の北欧旅で、心地よい灯りの使い方が

あちこちにあり、思い出しながら少しご紹介を。

 

まずは、フィンランド ヘルシンキにて。

 

 

 

 

映画『かもめ食堂』にも出てきた

アカデミア書店の中にあるカフェアアルトや、

街を歩いていると建物の中からこぼれるあたたかな灯り。

このようなあたたかな色合いでしたので、

空気がきらきらしてとても美しかったです。

 

そして言わずと知れたフィンランドの代表的建築家、

アルヴァアアルトの自邸。

建築家でありながらプロダクトデザインもされていました。

照明もそうです。

 

 

 

 

 

窓の外の木々の合間に見える住まいの灯り。

ペンダントライトやフロアライトなど低い位置、

そして窓際に光源があると、

意外に室内が丸見えにはなりにくく、

灯りだまりが

寒空を歩いていても人のぬくもりが感じさせてくれます。

 

旅の後半は、、

 

 

 

サンタクロースエクスプレスに乗って

一路サンタクロースの町、ロヴァニエミへ。

 

ロヴァニエミは、

第二次世界大戦でおよそ90%の建物が破壊され、

戦後まもなくその町全体の再建の主導を行ったのが

前述のアルヴァ・アアルトでした。

市庁舎や図書館など多くの建物が

アアルトによって設計されています。

 

 

 

図書館の円筒のスカイライト。

安定した採光のために多用された手法で、

天井からの均一の拡散光が得られ、

そして、そこにこうした照明も合わせて計画されています。

こちらは機能としての灯り。

 

図書館のデスク上にも均一にペンダントライト。

アアルトがデザインした

有機的デザインの照明があちらこちらに。

形をデザインしているのではなく、

光をデザインした照明なのだと思います。

光がどう配光されるか、どんな役割になれるか、

そう考えられてデザインされているように感じます。

やわらかいです。

 

 

 

 

 

 

 

図書館だったり、市庁舎だったり、

椅子があれば、必ずと言っていいほど

照明がセットでいます。

人が居るところ集まるところに

ちゃんと灯りがあります。

 

 

これはデンマークの銀行。

ガラスの奥に近代照明の父と称される、

ポール・ヘニングセンのライトが。

デザインに対する意識が高いです。

日本では配光に緻密な工夫がされた美しい

PHランプが人気ですね。

 

灯りは、

暮らしの中で欠かせないものです。

 

キッチンや収納、洗面など夜間でも活動する場所では、

昼白色の対象物をはっきり見るための実用的な

昼間のような白っぽい灯りが必要です。

 

ただ夕方以降は、

眠りのリズムを身体に感じさせるためにも、

北欧で多用されているような

電球色の赤い灯りが良いようです。

※ただし勉強するところなどは要注意ですが(笑)

 

そして灯りの高さも、

心臓に近い高さに赤い光があると重点が下がり、

落ち着きを感じます。

ペンダントライトや壁付けのブラケットライトは

落ち着いた灯りの計画に最適です。

そうした小さな灯りを必要なところに散りばめて、

家の中の灯りをコントロールすることで、

暮らしはもっと様々な表情が生まれます。

 

いまだ続く試練の2020年も

そろそろ終わろうとしていますね。

様々な環境の中で闘っている皆さま、

本当にお疲れ様でございます。

 

常々、私たち住宅をつくるものにできること、

それを考えます。

帰っていく家が、心休まるものであること。

お疲れ様ですと出迎えてくれる佇まいであること。

それを様々な角度から設計していくこと。

灯りはその大切なひとつです。

心のバランスが崩れそうな今、

頑張りすぎないくつろぎの灯りで、

住まいがより安心できるものであればと思います。

冬は特に灯りの効果を高く感じますね。

 

今年は、年末のご挨拶まわりも感染対策で

ご遠慮させていただくことになってしまいました。

いつもお会いできるとパワーをいただき、

来年への活力としておりましたが、

それもできず残念です。

 

この場をお借りして、

本年も大変お世話になりました。

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

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