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スタッフブログ

日々の暮らし 2011.12.27

今年も『感謝』です

こんにちは。
この週末は、クリスマス寒波とやらで、本当に凍えるような寒さでしたね。
皆さん、体調崩されていませんか?
早いもので、2011年もあと数日で終わろうとしています。
毎年12月は、お世話になったお客様方へご挨拶周りをさせていただいています。
今年も例年通りたくさんのお客様にお会いすることができ
(できなかった方もいるので残念でしたが)、改めて感謝の念が強くなりました。
皆様にお会いすると、新築やリフォームをして数年経った様子、
その変化や使い勝手などを伺うことができ、
これからのお客様へのご提案にもとても参考になります。

今回は、今年最後のブログということもあり、私の最初のお客様である
『池田さん』をご紹介させていただきたいと思います。

池田さんと最初にお会いしたのは10年近くも前になります。(まだ私が20代の頃、、、)
当時池田さんの奥様は、ご自宅でお料理教室を開かれていて、
生徒さんが集まるときに手狭なキッチンをなんとかしたい、ということがきっかけでした。
それから数回に分けてトイレや洗面所、和室、収納や外装など必要なところに
少しずつ手を加えてきました。

元々はご両親の世代の時に新築されたお住まい。
当時はなかなか池田さんが考えるような理想の住まいにはできなかったそうです。
それから時が経ち、家族の構成も変わり、やっと夫婦ふたり理想の住まいへ
少しずつ手を加えていくということに。
池田さんの住まいに対する考えは、それはそれはこちらがしびれてしまうほど
愛情と熱意のあるものでした。

そんな池田さんが、今年初めの1月、結婚40周年を記念して、
『おかげさまの二人展』というご夫婦の趣味である絵や書を展示した
個展をご自宅で開かれました。
周りの方に感謝の意を込めて、
それぞれが描き溜めてきた作品たちをご自宅に飾り、
寛ぎの時間をおもてなしするというものでした。

二人展


元々、書は奥さま、絵はご主人が趣味でされていらっしゃいました。
それを廃材になりかけた障子や襖、欄間などを額にして
なんとも粋なディスプレイ!感服です、、、。
今まで大切にしてきた池田さんご夫婦の思いや暮らし方が、
絵や書、そしてディスプレイされるその一つ一つの手法に、
とても丁寧に思いを込めて伝えられているように感じました。

最初にお会いした当時から、
奥様は特に化学的なものに体質的に拒否反応があり、
食べるもの触れるものには、とても強い拘りがありました。

私もまだ若く(しつこいですが私が懐かしの20代の頃)、
知識も経験も中途半端に、
それでも池田さんの納得できる心地いい住まいにできるよう
ひたすら勉強しながら頑張っていたのを覚えています。

一緒に選んだ一つ一つの素材にも、しっかりとした理由がありました。
肌に触れる部分には、自然素材の長く愛情を持って使っていただけるものを。
使用頻度の高い部分には、丈夫で堅牢でそれでいて周りの素材とも
ミスマッチにならないものを。

そこにはいつも池田さんの強い拘りがあり、本当に筋が通っていて、
こうして数年経ってその使い方や経年変化をみていると、
なるほど、工事期間も工事金額も、FASTでできるものではなかったけれど、
日を追うごとに手入れは確かに大変だけれども、
丁寧に大事に住んでいただけるお住まいを作ることが
できたのだなと改めて思い返すのです。

池田さんのおうちにあるものは決して真新しい者たちではありません。
本当に必要で長く大事にできるものを拘りをもって選んできたものたちが
長い時間をかけて自然と集まってきたとおっしゃいます。
そしてそんな古くても丁寧に使われてきたものたちが、
丁寧に選んで作られた空間の中で生き生きと嬉しそうに置かれています。

この年末お邪魔したときに撮影しました。
窓や間仕切りには雪見障子が。
これは、私共の現場で解体して廃材になってしまう障子が
あまりに立派だったので、
元の持ち主の方に断って池田さんに使っていただきました。
雪見障子にしたことで、お庭の草花を和室からも眺められるようになりました。)

私たちが掲げている『やさしい暮らし』。
こうして、ものを大切に感じ長く使っていかれるような
そんな空間をつくることも私たちの大切なお仕事の一つだと思います。

最近ちょくちょく出てくる『sustainable/サスティナブル(持続可能な)』。
私たちは人を守る住まいにおいては、2方向から考えていくべきかと思います。
まずハード面では、これだけ技術が進歩した今日、、構造的にも丈夫で、
さらには環境にも配慮した設計をさらに追及し、発展し、ずっとずっと先の
世代までsustainable(持続可能な)なものでなければならないと思います。
そしてソフト面では、住まいを丁寧に設計し、丁寧に素材を選び、
丁寧に作り上げることで、住む人に丁寧に愛情込めて手入れし
暮らしていただける『やさしい暮らし』を実現し、
長く次の世代まで受け継がれる住まいを提供していきたいと思います。

簡単に作られた住まいは簡単に壊されてしまいます。
sustainable(持続可能な)な『住まい』。
それは一世代で終わってしまわない一過性ではない
何世代にも渡って変化しながらも住み継がれていく『住まい』。

池田さんちへおじゃますると、優建築工房のスタッフでいる限り、
この『やさしい暮らし』を私は少しでも多くの方に提案して
伝えていかなくては!
という思いにさせられます。

そして今年は久しぶりに池田さんに朝採れたてのイチゴで
クリスマスケーキを作っていただきました!
そしてスタッフの中村さんが私のために作ってくださったリースも一緒に!

感謝のクリスマス!

今年のクリスマスは、こうして私も周りの方々に感謝の気持ちと
ともに過ごすことができました。

2012年、常に感謝の気持ちを忘れず、
皆様に『やさしい暮らし』を提案していかれるよう、
さらに頑張りたいと思います!

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください!

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