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スタッフブログ

施工について 2021.03.15

職人の気概 ~藤沢市 新築工事での屋根施工~

緊急事態宣言が再延期となり、

なかなか新型コロナ禍の生活から抜け出せない

日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今週は、毎年恒例の花粉症に悩まされている

大坂が書かせていただきます。

 

日中は暖かい日が増えて、夜になっても

薪ストーブを焚く必要がなくなり、

個人的には少し淋しい思いもしていますが、

本格的な春がそこまで来ていることを実感しています。

 

感染状況が落ち着いて、ぜひとも穏やかな気持ちで

春を迎えたいと思っています。

 

さて、この一週間では解体完了検査が1件、

木工事完了検査が1件、外装完了検査が2件、

完工検査が2件ありました。

 

今回はその外装完了検査で見た

屋根の施工に関して、私が改めて

感じたことをお伝えしたいと思います。

少し手前みそな話になってしまいますが、

お許しください。

 

これは何の写真だかわかりますか?

 

 

戸建住宅の屋根の写真です。

 

反対側から見るとこんな感じです。

 

 

緩やかな片流れの大きな屋根で、ガルバリウム鋼板の

縦ハゼ葺き(立平ロックという工法です)で仕上げられています。

 

この屋根葺き材の大きな特徴は、

流れ方向に継ぎ手をつくらず1枚の鋼板で葺くため、

漏水のリスクがとても低く、

非常に緩い勾配で屋根が造れるところです。

 

では、この建物の屋根材の長さはどのくらいだと思いますか?

 

写真ではわかりづらいかもしれませんが、

なんと13mもあります。

 

 

設計担当者は、この平屋の建物に

緩やかな片流れの屋根を架けて、

屋根なりの勾配天井を持つ大らかな空間を

リビングダイニングにする計画をしました。

 

屋根材にはそれぞれ適応する勾配があり、

それを守らないと漏水の恐れがあるので、

この計画ではこの縦ハゼ葺きが必須でした。

 

しかし、13mもの長さの鋼板が

搬入出来るのか、が大きな問題でした。

 

実は、この現場は敷地が旗竿状で、

車も入れない狭い専用通路が10数mあるのです。

 

計画段階で詳細な現地確認を行い、

出来るという判断のもと設計と施工は進み、

いざ屋根工事に差し掛かり、

すべて人力で搬入を行って見事に仕上げてくれました。

 

屋根の中にはトップライトもあります。

 

 

トップライト自体にも適応する勾配があり、

この屋根勾配では緩すぎるため、

トップライト周りだけ持ち上げて

勾配をキツくしてあります。

 

 

屋根材のハゼ部分とも干渉するので、

よく見ると流れる雨水が滞らないように、

ハゼ部分をトップライトから少し離す

処置もしてあります。

 

 

緩やかな勾配の屋根でも雨水が差し込まないよう、

難しい板金の加工もきれいに納まっています。

 

 

計画の段階で、搬入の大変さと

施工の難しさは理解していたのですが、

検査のときに実物を目の当たりにすると、

仕上がりの美しさが感動的ですらありました。

 

改めて、

良いものを造るためならば苦労も厭わず、

手間のかかる手仕事を、

高い品質で仕上げてくれる

協力業者の職人としての気概に、

頭が下がる思いがしました。

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