施工について 2021.07.26
各地に豪雨災害をもたらした梅雨が
やっと明けたと思ったら、
ここのところ猛暑続きです。
皆様、体調を崩されたりしていませんか？
１年延期されていた東京オリンピック2020も始まりましたね。
残念ながら無観客での競技開催が多いオリンピックと
なってしまいましたが、アスリートの皆さんには
この暑さに負けずに素晴らしいパフォーマンスを
発揮してほしいと思っています。
今週は、実はサッカー決勝のチケットが
当たっていた(涙)大坂が書かせていただきます。
この1週間では、解体完了検査が2件、
木造軸組み検査が2件、木工事完了検査が1件ありました。
また、この物件の当時の現場監督の平野が
現在は設計部に移動しているため、
代わりに10年点検を実施しました。
その折、お客様にお許しいただいて、
現在のお住まいぶりの写真を撮ってきましたので、
今回は完成当時の写真も織り交ぜつつ、
その様子をご紹介したいと思います。
この物件は、木造住宅の下屋屋根だった範囲を
部屋にする増築を伴う全面改装工事で、
玄関はひとつですが、キッチンや浴室等の
水周りは各階に備えた二世帯住宅です。
玄関横には、各世帯の物干し場でもある
ウッドデッキとウッドバルコニーがあります。
こちらは10年前の様子。
まだ松の木の枝ぶりが華奢ですね。
こちらが現在。
デッキ等に10年分の年季が出てきているのと、
松の木がかなり成長しているのがわかります。
1階には、お茶を嗜むお母様がお住まいです。
こちらは4畳半ほどの小さな茶室ですが、
とてもきれいに使っていただいていました。
床の間は無いのですが、
付け鴨居に釘を打って掛け軸を掛け、
敷物に花器を置いて
素敵な床の間の設えをされていました。
2階は若ご夫婦世帯がお住まいで、
収納を確保するためにLDKは
勾配天井の吹抜けでロフトも備えています。
こちらが10年前の完成直後。
壁には写真などがピンナップされていますが、
まだどこかよそよそしい印象です。
こちらが現在の様子。
とても上手に、しっかりと住まいを
使いこなしている印象がしました。
少しアングルをずらした写真で、こちらが10年前。
こちらが現在。
小さなハンモックはお子様たちのお気に入りだそうです。
ダイニングには収納を兼ねたベンチと背もたれ、
出窓などが造り付けてあります。
こちらが10年前。
こちらが現在。
出窓に飾られた小物たちも、
この10年でかなり充実しています(笑)
さりげないところに鉢植えのグリーンなどがあり、
生活感だけでなく安らぎや潤いを感じます。
家も、お客様家族も、私たち優建築工房も
10年分歳を重ねました。
先にも述べましたが、今回お客様の住まいぶりを目にして、
とても家を上手に使いこなしている印象を待ちました。
10年分、ただ古くなった、
モノが増えた、色が変わった・・・ではなく、
履きなれたジーパンのような、
手に馴染んだ職人の道具のような、
住まい手との一体感を感じたのです。
この家は、きっとこれからもどんどん
お客様家族の色に染まっていくのだろうなぁと
考えると、とても暖かな気持ちになりました。
住宅は、単なるものとして存在するだけでなく、
そこに住まう人とその生活があって
初めて生き生きと輝くものだと常々想っていましたが、
改めてそれを強く感じました。
CATEGORY
ARCHIVE
