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スタッフブログ

日々の暮らし 2021.09.27

秋のいろどり、住まいのいろどり

こんにちは。

秋分も過ぎ、いつのまにか、

高い秋空ですね。

 

 

天の高さとは逆に、

室内に入る陽の光は

少しずつ低くなり、

秋も深まっていく

気配を感じられます。

 

季節の移り変わりも

日々の生活の中で

感じられることは

理想的ではありますが、

時には旅に出て、

その季節を満喫したいですね。

 

毎年、秋は休暇をいただき、

秋旅に出かけていたものですが、

今はその頃の写真を懐かし気に

振り返り、いましばらくの我慢。

 

 

 

 

 

 

 

写真はいつだかの野尻湖。

ちょうど今頃の季節だったと思います。

散策路は、花期を終えた花がらや、

秋の実、これから色づいていくだろう

広葉樹の森色のグラデーション。

 

そして初秋の空と山と湖の豊かな

自然の青や緑のグラデーション。

私は何とも言えず

この美しく深い色の世界に

引き込まれてしまうのですよね、、、。

 

建物は、建築家清家清氏が

自然との共生をテーマに手掛けられた、

湖畔にたたずむ

『ホテル・エルボスコ』。

まさに土地に馴染み

それはそれは見事な佇まいです。

ただ今リニューアル中だそうですが、

色々なことが落ち着いたら

いつか訪れてみたいものです。

 

 

 

 

 

 

先日お引渡しさせていただいた

お住まいのご紹介です。

 

新しく区画された分譲地での計画でした。

土地の区画として、どうしても

南側にも北側にも東側にも

建物が迫ってきてしまうだろう

という条件でしたから、

どうやって

光や風を取り入れようか、、、

ということが

大きな課題でもありました。

 

結果的には、

吹抜を活用したこと、

窓の配置にちゃんと

意味を持たせたことで、

とても心地いい空間に

なったと思います。

 

窓について、

思い切って南側には普通は

あるであろう大きな窓を設けず、

その代わりに大きな壁を設けました。

 

東や西の空へ向かって

抜けそうな位置を探して

採光採風のための窓にして、

秋や春は、

少し低い高さからの光が差し込み、

南側の壁にやわらかく映り込んで

くれることも期待しています。

 

南側は、

お隣さんと干渉しづらい

天井に近い高い位置と

床に近い低い位置で

窓を設けています。

 

いづれも間接光を期待し、

天井付近の窓は少しでも

空からの光を取り込みやすく、

床付近の窓は、外に低木を植えて、

その反射光を期待。

 

また、

意外にも緑が間に入ると、

不思議とお隣との距離を

感じられるのです。

 

唯一抜けている西側には

お庭を設け、

こちらだけ出入りのできる

掃き出し窓として、

外には縁台のようなウッドデッキ

につながり、

その先に土地とつながっています。

 

お写真で伝えることは

非常に難しいのですが、

南側にこれだけ建物が迫っていても、

日中照明をつける必要なく、

自然光だけで十分明るさが

保てていました。

天窓は設けていません。

 

どんなに

シュミレーションしていても、

実際出来上がったときには、

本当に嬉しいものですね。

 

 

またその思い切った

南側の大きな壁には

ピクチャーレールを計画。

 

そこへ住まい手のお客様が

掛けるものとして選ばれたのが、、、

なんと『帯』!

着物の帯です。

奥様のお母様やおばあ様が

受け継がれたものだそうで、

それを二本、写真のように。

ちょっとしたギャラリーのようです。

とても素敵でした。

 

そして、このお住まいは、

床は桧だったり

壁は珪藻土と自然素材を存分に

使わさせていただいており、

生成り感がベースになっていますが、

そこへ、ところどころ

深みのある彩りが加わり、

それがとても心地いい空間に

仕上げてくれています。

 

ダイニングには、

銅鋳物で有名な富山県高岡市の

『モメンタムファクトリ・オリイ』

のペンダントライト。

 

銅をはじめとする金属素材の

腐食・錆びという特性を人為的に発生させ、

独特の風合い、発色を生みだす

という技法を使っていて、

唯一無二の色合いが発生するのだとか。

 

 

リビングの引き戸には、

ナラ材の無垢の框や格子の間に

色ガラスを採用。

 

無垢素材だからこそ、色に深みが

増しているように感じます。

 

ダイニングのテーブルや

暮らしの道具たちが入ってきて、

暮らしの色がどのように

馴染んでいくのか、

とても楽しみです。

 

 

そしてお庭工事も引き続き。

 

周辺に緑が植わり、

家という暮らしの箱に、

内も外も彩りが加わっていきます。

建物が完成しても、

そうした彩りが加わって、

どのように街に、

そして暮らしに馴染んでいくのか、

それを想像して見届けていくことが

何よりも醍醐味だと思っています。

 

このような彩を素敵に

加えていただきお客様に

感謝いたします。

 

さて、

 

 

 

写真は先ほどの

野尻湖ホテル・エルボスコの内観です。

ぜひHPも。

 

装には赤味を帯びた紫や、

白味がかった緑色、

レンガの赤褐色など、

彩り豊かに色が使われています。

それなのに、どこか落ち着き、

その先の景色を邪魔しない。

 

どれも、夕暮れ時の山々、

夕日、爽やかな朝の緑や、

大地を思わせるような色。

 

馴染むのは、人工的ではない

自然発生的な色だからでしょうか。

※ちなみに『爽やか』は

秋の季語だそうですね。確かに。

 

彩りを加えるなら、

こういうことか!

写真を振り返り、

何だか気づきがありました。

 

 

我が家の秋の彩り。

ヘクソカズラの実のリースを柱に。

ヘクソカズラ、、、

漢字で書くと、屁糞葛、本当です。

ちっとも爽やかではありません。

失礼しました。

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