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スタッフブログ

両角 敏成 2021.11.22

大磯町K様邸新築工事

こんにちは、工事部の両角です。

今年もあっっっっっっと

言う間にもう年末がすぐそこです。

毎年、毎年1年が早くなっている

と感じますが、拍車がかかって

早く感じます。

 

コロナも不気味なほど

息を潜めてますね。

六波が大したこと無い様祈ります。

 

さて今回は、

先週お引渡しをしました

新築3階建のご紹介を。

 

3階建てになりますと、

どんな形状でも木造であれば、

ほぼ準耐火建築物に

なってしまいます。

 

では準耐火建築物とは?

と言われると

少し説明が長くなりますので、

ざっくり言いますと

「燃えにくい建築物」と

言った感じです。

 

上記を踏まえ、

完成写真をご覧下さい。

 

玄関

 

はい。

いきなりとても燃えやすそうな

仕上がりですよね。

燃えやすそうなんですが、

3階建てならではの

手間や工夫があります。

 

まず、真ん中に建っている

階段を支えている柱、

もちろん本物の柱ですが

実は構造材ではなく、

天井や床が仕上がった後に

後付されているものなんです。

 

天井や床を燃えにくく作った後に

柱を設置しているって事ですね。

 

究極に例えると

出来上がった空間に後で

置いている家具の様なもの。

 

「いやいや、天井も木で

燃えやすそうじゃん!」って、

はい、その通りですが、

その木の羽目板を貼るまえに

強化石膏ボードの15ミリを

貼ってあり、その後羽目板を

貼ってあるんです。

 

通常の木造住宅の天井石膏ボードは

9.5ミリの普通の石膏ボードです。

 

「でも、床や階段も木で

燃えやすそうじゃない?」って、

はい、それもその通りですが、

こちらは木の厚みで

それをクリアしています。

 

いわゆる、燃えしろ設計

というものですが、

通常可燃物とされる木材は

燃えると表面が炭化して、

それ以上は燃えにくくなる

という特性を利用し、

許容応力度計算で

その燃えしろ分を加味して

柱や梁の断面寸法を

決めるという設計手法です。

 

何の事だか良く

わからないですよね。

要するに、

仕上げで見えてくる木は、

通常より厚くするって事です。

 

ですので、

階段の段板やササラが

やけに厚い材料になってます。

 

こちらは2階リビング

リビング

 

またまたど真ん中に

丸柱が建ってますね。

先ほどの説明の中にありました

究極の例えです。

 

次に2階から3階への階段です。

 

階段

 

階段そのものは、

やはり燃えしろ設計ですが、

柱は玄関の部分とは違い

完全な構造材の柱となってます。

 

が、こちらも構造の柱に

強化石膏ボードを貼り、

その上の単板を張り付けて

ありますので、一見、

本物の木の柱の様に見えます。

 

最後に3階部分の化粧梁

化粧梁

 

こちらも違和感なく化粧梁が

綺麗に表れている様に見えます。

が、先ほどの柱と同様

強化石膏ボードで本物の梁を包み、

その後本物のスライスした梁を

貼り付けてあります。

 

3階建てとなると、

上記説明の様な色々な縛りがあり、

普通は結構無機質な仕上がりに

なりがちですが、

手間と工夫で、

こんなにも自然素材に

包まれた住宅を造る事が可能です。

 

K様無事完成致しました。

これからもこの建物と共に

末長いお付き合いを

宜しくお願い致します。

建物の方は完成しましたが、

引き続き外構工事を行っております。

外構完成までもう暫くお待ち下さい。

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