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スタッフブログ

平野 聡史 2021.12.27

2021年もありがとうございました。~今年の新しい試み~

こんにちは、設計の平野です。

個人的には全く年末感がありませんが、

2021年も残すところ数日となりました。

皆さま今年はどんな年でしたか?

 

今年は、昨年に続きコロナ禍の中、

本当にありがたいことに

多くのお引き合いをいただきました。

 

なかでも、

設計的に新しい試みをさせて

いただいたことがありました。

 

「木製サッシ」の採用です。

 

文字通り、窓のフレーム部分が

木製で作られたサッシです。

 

数年前には主流だった

アルミサッシより格段に断熱性に優れ、

(7年前に建てた自邸はアルミサッシ

のため結構結露します)

近年主流である断熱性が高い

樹脂サッシ(アルミ樹脂複合サッシ含む)

よりも、大型の開口部をつくることが

可能です。

樹脂サッシでは出来ない、

ニ間幅の全開口なんかも可能になります。

 

以前から採用してみたいとは

思っていたものの、

実際ご提案するまでに

至らなかったのですが、

今年に入り、

たまたま同時期に複数の物件で

木製窓のご要望を受けました。

 

ちなみに、

「木製の窓(サッシ)」には

①建具屋さんが作る造作木製窓

②木製窓メーカーが作る木製サッシ

の2種類が考えられます。

 

①の造作木製窓は、

昔ながらの方法で味わいと趣があります。

構造上、どうしても気密性の確保が

難しいことが弱点。

 

②のメーカの木製サッシは、

同じ引き違い窓でも、

メーカーにより

へーべシーべ(ドイツ語で、上がる下がる)

という機構を採用していて、

ある程度の気密性の確保と重さに対する

動きの良さにメリットがあります。

その分、お値段もスペシャルですが。(笑)

 

それと、これは①②共通ですが、

あくまでも木製なので、

経年による傷みは出ます。

状況により、研磨して塗装をするなどの

メンテナンスが必要になります。

 

今回は、計画の窓サイズから

施工性・実用性・気密性を鑑みた結果、

②のメーカーの木製サッシの

ご提案に至りました。

 

国内でも数社木製サッシメーカーは

ありますが、

この度は山形に本社と工場がある

「アルスの夢まど」

を採用させていただきました。

 

一件目は、海老名市の新築物件。

 

 

窓、デカいです。

メインの開口部に、

幅3300・高さ2400、

2枚を外部に引き込むことで、

全開口できる木製サッシを

採用させていただきました。

 

 

天井を、室内も屋外(土庇の軒裏)も

窓いっぱいにし、

どちらも無垢板貼りの仕上げにして、

ウチとソトの連続性を高めます。

 

 

ご職業柄、子どもたちを

集めることも多いということで、

この大開口と、

土庇がかかるウッドデッキにより

室内と外部が繋がり、

そこに人が集まって、

半屋外的な過ごし方ができる、

気持ちの良い場所に

なってくれるのでは

ないかと思います。

 

まだ工事中ですので、

全貌はまた改めて

ご紹介出来ればと思います。

完成が楽しみで仕方ありません。

 

 

続いて、

町田市の市街化区域内

での新築工事。

 

9尺間口の引き違い窓と、

その横の大型FIX窓を

木製窓にしました。

 

 

 

フレームを取付けているところ。

 

その後、

引き違いの障子部分も納まりました。

 

 

外観です。

 

 

木製ですので、どうしても

雨が直接ふきかけるところは

傷みやすいため、

窓上に庇を設けるなどの

設計上の工夫は必須です。

 

 

このハンドルを

グイッと180度下に回すと

サッシの障子部分が

数ミリ持ち上がり、

スムーズにスライドできます。

(それがへーべーシーベという機構)

その操作感がまた楽しいのも

このサッシのイイ所。

 

こちらの物件は

市街化区域内での新築で、

法的な面積制限と高さ制限が

非常に厳しい中、

コンパクトな空間ながら

居場所や機能を詰め込み、

かといって、

窮屈にならないよう

様々な工夫をしました。

 

階段の窓

 

バルコニーからの眺め

 

リビング

 

こちらもまだ木工事途中ですが、

市街化区域だけに

周囲に建物が密集していないため、

各開口部からの光と、

視線の抜けが気持ち良く

感じることができました。

完成がとても楽しみです。

 

というわけで、

今年もいろいろありましたが、

今年最後のブログなので、

新しい試みとして

トライした木製サッシを

ご紹介させていただきました。

 

来年も現状の自分に満足せず、

少しでもバージョンアップ

できるように、楽しみながら

頑張っていければと思っています。

 

今年もお世話になった皆さま、

ありがとうございました。

 

皆さま良いお年をお迎えください。

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