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スタッフブログ

半田 淳子 2023.01.16

墨壺

こんにちは!

工事部半田です。

1月も半ばに差し掛かり、

やっとお正月気分が

抜けてきました。

 

我が家の子どもの小学校も、

やっと給食が始まり

通常運転に戻りました。

ここから2月・3月と、

あっという間に過ぎていって

しまいそうなので

一日一日を大切に過ごして

いきたいと思います。

 

さて話はお正月に戻りますが、

お休みの間にアマゾンプライムで

三谷幸喜監督の「みんなのいえ」

という映画を久しぶりに観ました!

 

 

観たことはありますか~?

 

この映画は、

大工のお父さんを持つ妻と

優柔不断の夫が、

注文住宅を計画から

完成するまでを描いた

ドタバタコメディー映画です。

 

むかーーーし昔、

建築の「け」の字も知らなかった頃

見たときは何とも思わなかった

この映画、今みてみると、

「いやいや、違うよ!」と

突っ込みたくなったり

「そんなばかな!」言いながらも

楽しく観させてもらいました。

 

田中邦衛さん演じる

大工のお父さんは、

昔ながらの頑固な職人さん。

でもこのお父さんがすごく

チャーミングで素敵でした!

 

このお父さんのセリフに

こんな感じのセリフがあって、

「奈良県の東大寺 南大門が

修復されたんだ。そのときに

梁の上で墨壺が見つかって、

みんなは宮大工さんが忘れて

いったんだろうと想像したけど、

俺は違うと思う。

一世一代のこの仕事を

後世にも残したい、

という気持ちでわざと

置いていたのではないか?」

ちゃんとは覚えていませんが、

こんなニュアンスの

話をしていました。

 

いや~!私は、すごく

ロマンを感じてしまいましたよ!

いつ見つけられるかも

わからないけれど、人知れず、

大切な墨壺をこっそりおいて置く。

すごく先の未来に

これを見つけた人たちは

何を想うのか?

 

そして映画の終盤で、

田中邦衛さん演じる大工さんは

建築中の屋根裏に、こっそり

墨壺を置いて屋根裏の入り口を

閉める・・・

というシーンがありました。

 

さて、ここまで話して

おいてなんですが、

皆様、『墨壺』ってご存じですか?

 

墨壺とは、大工さんの大切な

道具の一つで木材を加工する際に

直線を引く道具。

簡単に言うと、

墨糸をピンと張って弾くと

直線が引ける、そんな道具です。

形はこんな感じ。

 

 

よく現場監督さんが、

「すみだしして~~」

なんて会話をしているのを

よく小耳に挟みます。

漢字で書くと「墨出し」。

 

その「墨出し」とは

まさにこの墨壺からきていて

作業するための水平位置を

表示すること、らしいです。

 

「墨出し」以外にも

建築って独特な言葉が多く、

束「たば」のことを、

「そく」と言ったり、

いろいろと戸惑うこともありますが、

一つ一つそうなった由来を

紐解いていくと面白いのかも

しれませんね。

 

そしてこの映画が作られたのは、

2001年!

もう22年前の映画だということに

まずびっくり!

当時は海外至上主義で、

欧米のものがとにかくカッコいい!

という風潮だったと思います。

そんなことも考えながら見ると

さらに面白いです。

 

家を建てることをご検討中の方は、

一度観てみると面白いかもしれません。

 

…こんな風にならないように

気をつけなきゃ!

という反面教師に

なってくれると思います。

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