上田 幾美 2024.10.07
こんにちは。
設計の上田です。
朝晩は涼しい日も増え、
だいぶ秋らしい陽気となってきましたね。
食欲の秋、芸術の秋、
様々な秋がある中で
今年の私はお引渡しの秋。
数件の担当物件完成を控えており、
私も楽しみにしています。
先週末も一件、完成宅を見てきました。
わたしのお気に入りはこちら。
Rの下がり壁が可愛い、開口越しに見える、
アクセントクロス。
使用したのはウィリアム・モリスの
『フルーツ』というパターンを用いたクロス。
19世紀から英国で愛され続けている
ロングライフデザインです。
植物や動物をモチーフにデザインされた柄は
自然素材の内装にもしっくりきます。
モリスの名前を知らない方も、
こちらの柄は目にしたことが
あるのではないでしょうか?
モリスのデザインの中でも、
特に有名な岸辺の柳をモチーフとした
『ウィロウバウ』
苺をついばむツグミがデザインされた
『いちご泥棒』
以前は紙製の英国輸入品でしか
採用できなかったモリスのクロスですが、
近年では日本のメーカーにより
ビニール製のクロスが販売され
取り入れやすくなりました。
先程のいちご泥棒をパステルカラーの
パターンのみでアレンジした柄や、
優しい色合いの柄も多くあります。
私が気になっているのはこちらのクロス。
『ローズヒップ』と名付けられたこのパターンは、
セラミック用にデザインされたものだそう。
クロスサンプルブックにはコメントが付いていて、
その柄の背景を知ることもできます。
時と海を越えて、
永く愛され続けるデザイン。
その背景と共に、
住まいの中でも永く愛着をもって
頂けますように。
上田
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