大坂 崇徳 2026.04.13
4月に入り、春らしい陽気の日が
増えてきましたが、皆さんは
いかがお過ごしでしょうか?
今週は、
絶賛花粉症発症中の大坂が
書かせて頂きます。
優建築工房では
住宅や店舗などの新築工事と
改装・リノベーション工事の
両方をお請けしております。
一から全てのプランニングをする
新築工事と、
元々の建物の特性を読み取って
生かすところと変えるところを
考える改装工事では、
自ずと難しさや求められる
スキルは異なります。
改装工事では、
既存の建物を詳細に調査し、
意匠や目に見える劣化、
腐食だけでなく、
工法や構造躯体の特徴、
各所の素材や断熱方式などを
正確に把握することが、
計画の第1歩です。
そんな工事に数多く
携わってきましたので、
これまでたくさんの特徴的な
建物を見る機会がありました。
例えば住宅でも、築数年から
古くは築100年以上のものまで。
木造でも近代のものから伝統工法、
施工した職人の手仕事が
色濃く見られるものなども。
そんな様々な家やインテリアなどを
見られるのも、改装工事に携わる
私たちの密かな楽しみなのです。
今回は、そんな中でも
最近見た例をいくつか
ご紹介したいと思います。
こちらは玄関引戸の外側に
通気ガラリ付きの雨戸が
設えられています。


エアコンの無い時代に、
戸締りをしても通気が出来る、
現代のエコ住宅にも通じる
仕掛けです。
そして、
この雨戸に付いているのが、
木製のロックである猿錠です。

以前はよく見ましたが、
アルミ製の雨戸が一般的になり、
最近はあまり見かけなくなりました。
縦の桟(縦猿)を上にずらして
鴨居の穴に差し込み、

横桟(横猿)をスライドすると、
その状態で縦猿を固定する
仕組みです。

いまだに現役の鍵です。
こちらは縁側の屋根を
支える丸太の縁桁です。

もちろん元末で太さは違いますが、
真っ直ぐで10m以上の長さがあります。
木小舞(きごまい)と
化粧垂木(けしょうたるき)も含め、
材質の良さと大工さんの技量が
光る設えですね。
これは、私がこれまで見た
床柱の中でもトップクラスの
変木です。

なんの木で、どのように加工して
表面が仕上げられたのかも
分かりませんが、
床柱と取合う落し掛け等の
加工の技術には脱帽です。
和室周りでは、繊細な
細工ものも多数あります。
襖に障子が組み込まれた
源氏襖に例。

欄間の飾り彫。

欄間障子には、梅文様などの
透かしが入っています。

和紙がかなり焼けていますが、
部屋側から見るとうっすらと
文様が浮かび上がります。

その他、凝った内装や
レトロな照明器具たち。



このシャンデリアは、
センターリングという
折り上げ天井と組み合わされて、
大正モダンのような趣きです。

最後に、最近のマイベストな
昭和レトロです。
きっと、同じメーカーや
デザイナーで揃えたわけでは
ないと思いますが、
同じ部屋の照明器具と
壁掛け時計です。

完璧なコーディネート!
たしか昔うちにも同じような
時計があったような。。。
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