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スタッフブログ

大坂 崇徳 2015.04.07

職人の手仕事

a4月に入って、本格的な春のぬくもりの訪れと共に
桜も満開になりましたね!

今年も残念ながら酒宴を伴う花見は出来ませんでしたが、
各所で綺麗に花を咲かせる桜を、
少しだけ足をとめて眺める機会が何度かありました。

2015.4.6Jsakura

写真は自宅近所の桜並木です。
かなり散り始めてますね。

毎年思うことですが、桜の花はほんとに満開の時間が短く、
それだけに鮮烈な印象を見るものに与えて散っていきますね。

今週は、満開や散り初めの少し切ない桜にも魅かれますが、
実は新緑と桜色が入り混じる葉桜が一番好きな大坂が書かせて頂きます。

この1週間では、木造軸組み検査が1件、
木工事完了検査が2件、外装完了検査が1件、
工事完了検査が1件ありました。

その他に、ご契約したお客様宅の、詳細打合せに向けての
技術的な事前調査(当社では「現場立会い」といいます)に
参加しました。

これは、私共では一定規模以上のリフォーム・増改築工事では
必ず行う手順のひとつで、
設計担当者、インテリアコーディネーターだけでなく、
現場監督が施工的な観点で、詳細な計画の初期に
建物を詳しくチェックすることをいいます。

通常は各担当の3人で行うのですが、
増築の計画など既存建物の構造の検証が不可欠な案件や、
技術的に難しい計画の場合には、
私もこの現場立会いに参加することがあります。

計画の概要とその実現性の検証は、
図面や写真などの資料をもとに何度も打合せを重ねているのですが、
詳細な建物の調査を積み重ねることで綿密な実施計画を作ると共に、
施工段階での予期せぬトラブルを減らすことが出来るのです。
床下や小屋裏のチェックはもちろんのこと、
壁の内部の成り立ちを確認したり、
以前に改装履歴のある建物の場合は、
改装前の状況の予測と検証なども行っていきます。

2015.4.6Jkoyaura

施工段階でのこのへんの話は、
前回の安藤さんのブログにもありますので、
是非ご覧ください。

ところで、詳細に建物を見ていくと、
特に古い建物ほど直接の調査内容とはあまり関係ないところに、
つい目がひかれたりします。

今回の建物は新築時から約50年経っているものでしたが、
細部に細かな職人さんの手仕事が光っていました。

特に建具職人の仕事が秀逸で、
思わず写真を撮ってしまったのでご紹介します。

2015.4.6Jtategu1
まだ、アルミサッシなど普及していない時代の開口部です。

当然、木製の窓なのですが、引き戸の上部には雨戸を閉めても
明かりが取れるFIXガラスの欄間があり、
まとまった降雨時には雨戸を閉めざるを得ない木製窓の弱点を補っています。

そして、よく見ると、木製の建具枠の入り隅が丸く加工されています。
しかも、引き戸も欄間も同じデザインです。

ちょっとしたことなのですが、とても開口部を柔らかな印象にしていました。

また、同じ建具の下框は、引き戸も網戸も枠のチリに雨水が溜まらず
流れ落ちるように勾配が取ってあります。

2015.4.6Jtategu2

デザインだけでなく、機能や耐久性にも配慮した、
職人の心意気のようなものを感じました。

もしかしたら、当時の職人にとっては当たり前のことなのかもしれません。
現在と当時では、住宅建築のありようはかなり変わりました。

しかし、昔の建物を現在の私共が見て
「ちゃんとしてるなぁ」と感じることが多々あるのです。

今、私共が新築したり増改築をしている建物を未来の人々が見て、
「ちゃんとしてるなぁ」と思っていただけるような仕事をしていかねばと、
昔の職人の手仕事を目の当たりにするたび思い返しています。

大坂

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