安藤 るみ子 2015.06.23
梅雨のほんの合間、今年の夏至はこの辺りでは太陽がみえましたね。
ですが、まだまだ梅雨時。
じめじめ鬱陶しいですが、こういう時期だからこそ一際輝く植物ってあります。
この時期の花色は、青や紫が中心。
雨に濡れた姿も美しい花色です。
今年の紫陽花は例年より2週間くらい早く咲きはじめたそうですが、
後もう少しだけ楽しめるでしょうか。
先日のお休みの日、行く先々で紫陽花に出会いました。
午前中、OBのお客様のおうちへ伺いました。
通された和室の床の間、それから玄関先です。
床の間にスペースに合わせたボリュームのある紫陽花。
自宅のお庭で咲いた額紫陽花だそうです。
玄関には紫陽花の時期と一緒に足元に咲く虎の尾。
目線に近い位置になるので控えめに一輪が際立っています。
紫陽花の時期に足元に群生して咲く虎の尾は、白花ですし、
道端にあればそんなに目立ちませんが、
こうして活けることで主役にしてもらえるんですね。
午後、友人と会うついでに世田谷にある和道具のお店、『夏椿』さんへ。
縁側のある一軒家の奥ゆかしい佇まいで、
縁側からみえるお庭のテーブルに紫陽花が。
花器との組み合わせがさすがです。
薄い青色の紫陽花と補色の関係になる反対色の
黄色の器で活けています。
補色を使う場合は、それぞれの色を際立たせ
抑揚のあるバランスを作ることができます。
まさに！という組み合わせでした。
朝、お邪魔したOBのお客様には、いつも野の花のお話を伺います。
先日はご好意で庭先の花を幾つか分けてくださいました。
嬉しく持ち帰ってお家でいけてみました。
この組み合わせは花色と同系色の花器ですので廻りに馴染みやすいです。
ですのでどんな空間でも映えやすいのかと思います。
初心者ですね、、、。
なかなか色を使うということは難しいもので、
内装打ち合わせの際にも皆さん悩まれますし、
私も悩みます(汗)。
よく一室の中の一面のみ壁の色や柄を変える
ご提案をさせていただきます。
『アクセント壁』なんて表現をしています。
マンションリフォームのお客様のリビングの一面を
浅緑色というのでしょうか、
薄いグリーンの壁紙にさせていただきました。
最後まで悩まれていらっしゃいましたが、
手前にはタモ材で作ったリビングボードがあるため、
どちらも淡い植物系の色ですから、
お互いが馴染ませあい、とてもシンプルでナチュラルな
雰囲気にまとまり大正解だったと思います。
リビングでアクセント壁を設けるには勇気が入りますが、
トイレや洗面室など、いる時間の短く狭いスペースですと、
思い切って遊んでみやすいかとも思います。
ウィリアムモリスの壁紙で英国スタイルに。
またはトイレに一人で行くことが怖い小さなお子さんがいるご家族には
優しい色と柄で夢のあるような壁紙に。
『はい、鳥さんのところへ行きましょう～』と促しやすくなります。
またはグレーや黒系の壁紙では、
和モダンな空間が作りやすくなります。
お客様に使っていただくようなトイレですと、
安価ながらも拘りを見せられるのでオススメです。
壁紙で色を切り替えるのは、コストにも大きく影響はしないのですが、
空間作りには大きく寄与してくれます。
気に入った柄や色が見つかれば、是非挑戦してみてください!
お子さんが小さいうちの子供部屋には、
勇気が出なければとりあえず白い壁紙を貼って
貼って剥がせるウォールステッカーという手段もあります！
安藤
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