蓮実 正貴 2016.02.02
こんにちは、設計の蓮実です。
暖かい正月から早一か月、寒暖差の激しさと共に
インフルエンザの流行も来ましたね。
私の周りでもあちこちインフルエンザの声を聞くように
なりましたので、皆様も十分ご注意ください。
さて突然ですが、この下の写真の金物何だか分かりますか?
正解は木造住宅用の制震金物です。
最近時々お客様より「制震」についてご質問されることがあります。
今回、この質問に対し簡単ではありますがご説明させて頂きます。
まず制震って? と思われる方へ簡単にご説明しますと、
耐震 ・・・ 揺れに耐える
制震 ・・・ 揺れを吸収する
免震 ・・・ 揺れを伝えない
といった様に、地震の揺れに対する対応の仕方に違いがあります。
では、制震のメリットは? と聞かれますと、
やはり、地震の衝撃を吸収してくれる事にあります。
効果は間取りによって変わってきますが、最大55%の減衰効果も
期待できると言われる商品もあります。
そして免震に比べて施工性が良い事です。
免震では狭小敷地はNGや地下室NGなど、
条件によっては計画不可になってしまいますが、
制震金物の場合には、ほとんどその様な制約が無い
というのもメリットのひとつになります。
ただし、制震金物を採用する上での絶対条件がありまして、
耐震性能をしっかり確保した上での+αの計画にすることになります。
大元の住宅の耐震性能がしっかりしていないのに制震金物を
付けても意味が無いと言うことになるのです。
弊社の新築住宅では将来の経年劣化も想定して耐力計算をしているので、
数値的には「数百年に一度の大地震にも耐えられる住宅」の部類にあります。
(専門的な評点でいうと基準法の1.3倍以上を標準としています)
現在、制震金物にも様々な種類が出ていますし、
全てのお宅に適合するとは限りませんが、
ご興味のある方は遠慮なくご質問ください。
必要性の有無を含め、一緒に検討していきましょう!
建築の工法や関連する部材は日々進化している為、
常にアンテナを張りながら仕事をしていきたいと思います。
ではまた。
蓮実
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