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スタッフブログ

日々の暮らし 2016.02.09

和室ノススメ

2016年もあっという間に1月が終わってしまいました。
立春も迎え、自宅のキッチンからはお隣の河津桜が咲き始め、
少しづつ春を感じています。
寒さに耐えるのももう少しの辛抱ですね。

今年のお正月は、おうちでのんびり過ごさせていただきました。
お正月は「日本」をあらためて感じられるひと時のように思います。

年の暮れから新しい年を迎えるために、
一年間の感謝をしながら家を隈なく磨き、
新しい年神様を迎えるため、
そして新しい年の無病息災を願いながらの色々な準備。
大掃除、お餅つき、お節の準備、門松やお飾り、その他諸々、
一つ一つ意味があり、こんなことを大事にしてきた日本の心遣いや
美意識の文化をあらためて大切にしていきたいなと思わさせてもらいます。
我が家では今年はお飾りも藁から自分で編んだ自作にしました。
不出来ですが、、、

今年のお飾り。こんな感じです。
今年の正月飾り

さて、そこで、あえて、「和室のススメ」
少し前の内装雑誌のタイトルそのままです(汗)

住宅建築の中で日本の美意識を感じられる空間です。
また、職人さんの技を魅せることのできる素敵な空間です。

Iさま和室
I様和室

つい先日完成したばかりの新築住宅I様の和室をご紹介させていただきます。
代々住み継がれてきた土地に建て替えでの2世帯住宅です。
人寄せの多いI様親世帯さまの客間としてリビングに隣接して和室を設けました。
また広縁からは子世帯さま側に繋がっています。
実は元々I様宅には、立派な床の間や書院のある真壁作りの和室がありました。
建て替えてもできるだけ面影を残したいというご希望もあり、
設計の友坂とも何度か既存のものの調査を続け、
活かせる設計を心掛けさせていただきました。

床の間
床の間

薩摩中霧島壁で仕上げた床の間は、まさに新旧の融合場所です。
床柱や落とし掛けは元のお家のものを丁寧に取り外し、再生しています。
またガラス戸のガラスも元々玄関で使われていたガラスの欄間を再利用しました。
実はこれ、縦軸で回転仕組みとなっていて、
向こう側にある玄関の土間空間と繋がっているのです。

広縁の欄間
広縁の欄間
元々二間続きの和室の間にあった飾り欄間板を再利用しました。

書院                 ホールからの書院
書院 ホールからの書院
当時の大工さんや建具屋さんもこだわって作られたのであろう書院。
以前は南側の広縁側にありましたが、今度は北側のホールとの間に設けました。
写真はホール側から。
Fix窓の外は坪庭を設え、書院の戸を開ければ坪庭に目線が向き、
また外からもこの大きなFix窓を介して、書院の佇まいを臨めます。

なかなかこれだけの広さのしっかりとした和室を設えることは少なくなりましたが、
やっぱりいいですね、和室って。
凛とする空気感があり、自然と正座をしてしばらく心を休ませる、そんな空気感です。

再利用する柱や加工材は、元の組み方で出てきてしまう
仕口の跡やサイズの調整など、出来上がってしまうと
本当に自然で分からなくなってしまうものですが、
技量の必要な難しい仕事です。

大工さんや現場監督の早川さん、
その他職人さん達の力を借りて実現できます。
そんな難しいことにチャレンジする皆んなの心意気に感謝です。

リビングのコーナーに設けた畳コーナーの事例
リビングのコーナーに設けた畳コー リビングのコーナーに設けたタタミコーナー
スペースには限りがありますから
中々和室を作ることは実際は難しいことが多いです。
部屋としての和室を設けられなくても、
ちょこっと畳があるだけでも良い空間ができます。
写真は新築のK様の畳コーナーです。

ゴロンとするには畳は柔らかくていいですし、
ちょっと洗濯物を畳んだり本を読んだり、、、
小さなお子さんがいれば昼寝スペースにもなります。
様々な使い方で活躍してくれます。
K様では障子の鴨居の上をちょっとした小棚にし、
銘酒カウンターとしていただきました!
ここであぐらをかいてチビチビと、
お酒好きにはたまらない贅沢な空間ですね。

我が家の畳コーナー
我が家の畳コーナ-1 我が家の畳コーナー2
我が家でも一度はなくしてしまった畳を昨年手直しした際に
リビングの一角に畳コーナーとして復活させました。
お仏壇と本読みスペースとして2畳ほどの畳コーナー。
時には花活けの場所としてもなります。
杉板を床の間に見立て、ちょっとした室礼に。

伝統的な和室からリビングの一角にあるカジュアルまで、
様々なスタイルがありますが、
畳のある空間ってあらためて落ち着くなあとつくづく感じました。

廊下を挟んで独立する和室ですと、なかなか活かしきれない
というお話をよく耳にしますが、こうしてリビングに隣接させたり、
一角に設けたりすることで活躍度はぐっと増しそうですね。

 

安藤

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