友坂 俊行 2016.02.16
皆様こんにちは。
早いもので年が明けてもう一月半!
これを8回繰り返すと一年・・・末恐ろしいものです。。。
寒い暑いと言ってられません!
さて今回は先月完成しました新築物件のご案内です。
築40年強の建物を解体し、子世帯同居の2世帯住宅へ
建替える計画をさせていただきました。
当時施工されたお身内の大工さんとも話す機会を頂き、
こだわりや苦労した点をその時に戻ったかのようにお話しくださいました。
ひとつひとつの部材も吟味されたとの言葉、重かったです。
今まで支えてくれた御宅にお邪魔させて頂いた際、
その想いをのせ経年変化している材を生かせぬものかと考えました。
中でもきれいに取り外しができた「床柱」と「落とし掛け」、
「書院障子」や「模様ガラス」と「照明」などを再利用する提案を致します。
建替えをご家族で決められたとき。
新しい住まいの期待とともに、
生まれ育った建物を失う想いもあったでしょう。
私共はリノベーションと新築双方を同一の設計者が担っているため、
新築を計画するときも素材がどのように変化し、影響を与えるのか
材の行く先を肌で経験させていただいております。
新しくすることが全てではない。
素材を通し、幼い思い出がよみがえるきっかけを
仕掛けるのも我々の役目です。
設計にあたり注意する点は様々ありますが、
最初はぎこちない新旧の組合わせも
新しい部材がいつしか馴染み、同じ風格となるでしょう。
長い年月を要しますが。
年を重ねた味は新しいものには決して見られない奥深さを感じます。
人間も同じと言いたいですね。
もっともっと年を重ねることを楽しむようにしなければ!
友坂
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