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スタッフブログ

友坂 俊行 2016.09.26

避難経路と回遊性

皆様こんにちは!
台風と秋雨前線の影響でジメジメする毎日。
この9月は今日まで4日間しか日が射していないとか。
洗濯に悩んでいる声もよく聞こえてきます。

さて、今回のテーマは「避難経路と回遊性」について。

先日間取りを計画しているお客様から、
2方向避難はどう考えますか?という質問をされました。

住宅における災害に対する考え方は
耐震性が主となりがちです。
もちろん人命を損なうことが無いよう、
耐震性を高め、建物の中に居れば安心する
環境を整えることは大事です。

しかし時には外部へ避難することも
考えなければならない場面もあります。

そう火災と防犯。

住宅の火災報知器の設置が義務付けられたのは10年前。
過ぎゆく年月を感じる恐ろしさは置いといて、
万が一火災が発生した際には早く気付くことができるようになりました。
ここから最短の避難経路をどう確保するのかは
我々設計者の責務といって良いでしょう。

2016.09hinan01 2016.09hinan02

温熱環境から気密性が高まった住宅の需要は
増々求められている中、窓などの開口部が
小さい建物をよく目にします。

その時代背景の中、
玄関とはなるべく対角の位置へ勝手口や掃出し窓を設け、
住居内のルートを複数計画することは当たり前では
無くなりつつあります。

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(ゴミの搬出に役立つ掃出し窓や勝手口。万が一の非常経路としての側面も)

脱出口に目が行きがちですが、
そこに至るまでの室内ルートも大事な要素。

回遊性は生活動線を楽にしてくれること
としてよく提案させて頂きますが、
避難時ほど役に立つと言えるのです。

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2016.09hinan06
(階段を中心とした2方向へのルートも確保)

また2階に関しても階段以外の避難場所を求めていきます。
バルコニーが最有力となりますが、
そのバルコニーも避難ハシゴやせめてロープが結べ
脱出できる手摺の形状など、万が一に備えていきたいところです。

今後30年以内に70%の確率でおこるといわれている首都圏の大地震。

注目度が大きくなるにつれ、薄れつつある小さな当たり前も
意識できるよう努力していきましょう。

友坂

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