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新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションは

湘南・神奈川・横浜の優建築工房

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スタッフブログ

平野 聡史 2017.05.15

プライスレス

こんにちは設計の平野です。
GW連休が明けて早一週間が経ちました。
日によって寒暖の差がありますが、
皆さま体調崩されていないでしょうか?

GW中は、日頃なかなか会えない友人たちと会う機会が
いくつかあり、充実した連休を過ごすことができました。

千葉で新居を建てた友人のところにお邪魔して、
家の事を色々と話をするのも面白かったです。

彼らは理想の住まいを建てるために、
時間をかけて構想を練っていたので、
結果的に良い住まいが出来たことが
わかり嬉しく思いました。

なにげにチェリー材のYチェアがあったので、
「あーいいな~!」と言って、
私はその席に座り続けました(笑)

さて、私共は、
「新築」「リフォーム(リノベーション)」の両方を
手掛けておりますが、
「新築部」「リフォーム部」には分かれておりません。
同じ体制(メンバー)でどちらの業務も行います。

リフォーム(リノベーション)を数多く
施工している会社ですので、
数十年経過した家の傷み方や不具合、
住みにくい部分というのを肌で感じています。

新築住宅を設計・施工する場合にも、
その経験が、住みやすいプランニングや
堅実な納まりなどに活かすことが出来る、
というのが強みのひとつだと思っています。

そこで良く聞かれますが、新築とリフォーム
どちらが大変(または楽しい)ですか?
ということです。

それに対しては
「どちらも特有の大変さと楽しさがあります。」
と、当たり障りがない言い方ですが、そう答えます。
そしてそれは本心です!

特にリフォーム(リノベーション)では、
既存の一部を残す計画で生じる新旧の取り合いや、
思い入れがある品を再利用して活かすことなどが
楽しくも難しくもあり、いわば腕の見せ所となってきます。

これからご紹介するリフォーム事例は、
都内に住む60代ご夫婦の、奥様のご両親が
お住まいになられていた茅ヶ崎の住宅。

築37年の木造住宅で、和を感じさせる
非常に丁寧な造りをされていました。

その良いところは残しつつ、
主に暮らしの中心となる1階空間の間取り変更、
温熱環境の改善、外部周りのメンテナンスが
大きなテーマでした。

その中で新旧を織り交ぜた部分をいくつかご紹介します。

下は既存の廊下を奥から撮った写真(突き当り右が玄関)です。

既存廊下
hrn170514既存廊下

和を感じる良い雰囲気。
この雰囲気は損なわないようにしていきたいですね~ということで、
なるべく既存維持にしつつ、LDKからトイレ・納戸への動線が
玄関からの冷気の影響を受けない様にドアを設けました。

 廊下格子戸
hrn170514廊下格子戸(閉)

タモ材の格子戸はフロストガラスを入れて丸見えにせず、
上部は新規の枠で区切ってトーメイガラスを入れました。

下がり壁にせず、トーメイガラスにして既存の天井や、
既存の壁付け照明を見せて奥行きが感じられるようにしました。

床は桧無垢。

ドアを開けたところ。

廊下格子戸
hrn170514廊下格子戸(開け)

突き当りのドアは、新設した寝室のドアです。
こちらもタモ材の造作建具。

次に、LDKには小上がりのタタミコーナーを設けました。

構造上抜けなかった柱は、化粧柱に入れ替え。

LDK
hrn170514LDK

そのタタミコーナーには地窓を設けています。
障子は、元の家の書院組子障子を利用しました。

組子障子
hrn170514組子障子(閉)

この繊細さは当時の物ならではの雰囲気ですね。

組子障子
hrn170514組子障子(開け)

hrn170514お仏壇置場

造作したTV台と、その横はお仏壇スペースです。

実はこの写真の中にも、元の家にあった部材を使っています。
どこだかわかりましたか?

では、次の工事中の写真で答えを。

工事中
hrn170514工事中

ここです。

床の間でいう落とし掛けの部分と、下がりの幕板です。
これは元々この形で存在していた訳ではなく、
別々の部材を組み合わせました。

幕板は、元の和室から取った杉無垢の敷目天井板。
落し掛け部分は、出書院の地袋天板だった部分です。
これは言われないと分からないですね(笑)

落し掛け部分にその材を使うことは、
現場サイドが考えて利用してくれました。

あと、写真では見えないのですが、中の天井には
元の床の間の網代天井を丁寧に取って、再使用しています。

奥様に喜んで頂け、やって、よかったと思いました。

コストダウンのためではなく、
面影を残すため = プライスレス!

それではまた。

H様、
今後共末永いお付き合いの程
よろしくお願い申し上げます。

平野

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