友坂 俊行 2017.10.30
皆様こんにちは。
10月と言えばハロウィン!というほどになってきましたね。
クリスマスより楽しめるようなイベントにも思えます。
しかし、夏に引き続き、雨が多い秋となりました。
2週続けて台風の直撃を受ける為、現場では頭を抱えてます。。。
今回は現場監督の井出のブログであったリフォーム物件のお話しです。
住まいの雰囲気と立地に関しては、お話しの通りですが、
先日解体工事が終わった報告を受け、状況を確認して参りました。
木造築50年。
35年前に平屋から2階建てへ増築した経緯もあります。
事前の調査では床下や天井裏がすべて確認できていなかった為、
解体した後の状況は固唾をのむ思いでした。
構造検証に伺うと、やはり時代の流れを感じるような
造り方や構造の組み方が随所に見られます。
50年前と思われる場所の基礎は、コンクリートの成形品を
並べたものであり強度が期待できない素材です。
35年前の増築部分に関しても、その高台による立地のせいか
沈み込みが確認され、クラックが生じておりました。
土台や柱は白蟻被害も一部見受けられましたが、
大きな被害はなく、状態は良好であると言えるほどです。
床下環境が決して良いとは思えない中、
無垢材の強さに改めて関心致します。
被害が見られた木材は新しいものに交換することができますが、
基礎に関しては作り直しが非常に困難である為、
耐震性の向上を上部木構造のみとして考え、
建物全体の倒壊を防ぐ方法で進めるように致します。
事務所に戻り、調査結果のもと耐震診断を再度行います。
時間的な余裕はとれませんが、大型リフォームの要の項目です。
数十年先までの安心を得る為、お任せいただいた大事なプロジェクト。
今後、補強結果のチェックもして参ります。
この景色をいつまでも安心して見られるように。
友坂
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