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スタッフブログ

平 良介 2017.11.13

二階増築工事 ~秦野市 同居型二世帯住宅~

こんにちは。工事部の平です。
朝夕は、寒さを感じることも多くなってきましたね。
中との温度差が大きい季節でもありますので、
体調を崩さないように気を付けて下さい。

さて、今回は今担当している増築の現場について、
お伝えしようと思います。

増築の内容は、下屋根(一階の屋根)であった部分に
部屋を作り、大屋根を伸ばしていくという工事です。

増築前
2017.11.11 増築前写真

まず、構造組みをする準備から始めます。
下屋根に掛かっている養生や垂木を取り外し、
梁のみにしていきます。
そして、そこに足場となる二階の床を作ります。

ネダ組み
2017.11.11 ネダ組み写真

その後、いよいよ本格的に構造の柱・梁を組み上げていきます。
今回は、既存の屋根の勾配に合わせて増築部の屋根を延長させる為、
それに合わせて柱の長さを調節していきます。

事前に既存の屋根の勾配を測って図面に起こし、
計算をして柱や梁を加工しているのですが、
安易に組んではいけません。

既存の建物の構造材は、年月を経て痩せていたり、
曲がっていたりすることがかなりある為、
接する部分は、現場での調節が必要となります。

合わせて、既存の梁に柱をさすホゾ穴(くぼみ)を作ったり、
ホゾ穴を再利用するところは柱にホゾ加工したりもしていきます。
また水平をとり、高さの違いを見て、ミリ単位で柱の長さも調節します。

ホゾ穴施工
2017.11.11 ホゾ穴堀写真

柱建て
2017.11.11 柱建て写真

また、当社では柱や土台の材木には、
県産材の桧を採用しております。
前回のブログでもフローリングの件でご紹介しましたが、
桧は強度が高く、耐水性能に優れていることに加えて、
防蟻効果や抗菌効果もある為、構造材として最適です。

余談ですが、桧は匂いが特徴的で、
加工している最中にも桧のさわやかな香りが広がります。
以前には、近所の人からも「いい匂いがしますね」と、
声を掛けられたこともありました。


2017.11.11 桧写真
増築の話に戻ります。

柱が建て終わると、次は梁を掛けていきます。
今回は、一部母屋下がり
(屋根勾配に沿って天井が低くなっていく部分)
がある為、登り梁を採用しております。
天井が低くなる部分に構造材が現れないように配慮をしました。

登り梁
2017.11.11 登り張り写真

しかし、梁も簡単には掛かりません。
既存の柱との取り合いは現場での加工となる為、
柱に合わせて斜めにカットして、固定していきます。
少しのずれでも柱が曲がってしまう為、
何度も梁を上げ降ろししながらカットして組み立てました。

登り梁も無事にかかり、既存の屋根勾配に合わせて
屋根が延長できるようになりました。
今後、屋根材を葺いていくのが楽しみです。

屋根勾配
2017.11.11 屋根勾配

全体写真
2017.11.11 全体写真

養生をして、今回の増築部分の骨組みは完了です。

今回の増築工事を通して、リフォームならではの
既存との取り合いの難しさ、大変さを改めて感じました。
大工さん達の技術にも感激です。

今後もリフォームならではの難しさをどんどん経験し、
お客様のお住まいのリフォームを安心して任せられる
監督を目指し、精進していきます。

平(たいら)

 

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