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スタッフブログ

日々の暮らし 2018.06.04

さじ加減 〜心地よい空間のバランス〜

こんにちは。
そろそろ梅雨入りのようですね。
ここのところお休みのたびにお天気が悪く、
なかなか布団が干せなく、
もどかしい思いをしております。

それでも、
ほんの少し前まで、樹々は樹形をあらわし、
地面は土が丸見えだったのに、
樹々はたくさんの葉をつけ、
地面はたくさんの草花で
賑やかになっていく姿を見ると、
うん、仕方ない。
と現実を受け入れざるをえません。

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自宅の窓の外もいつの間にか緑豊かに。
鬱陶しい季節ではありますが、
そんなこの季節ならではの外の草花を室内に飾ることで、
なんとか気分を上げようとしています、、、。

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少し前ですが、GWの休暇、とってもお天気が良く、
少し遠出がしたくなり、千葉旅に行ってきました。

たまたま立ち寄った一軒家のレストランが、
お料理もその空間もとても心地がよく、
豊かな時間が過ごせました。

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座った席の向こうにはのどかな田んぼ。
足元には自然光がやわらかく取り入れられる地窓、
そしてその向こうは雑草という名の野の花たち。

出てくるお料理も、地元の新鮮な野菜を使い、
素材が存分に活かされていました。

インテリアの小物も控えめで、雑多な感じがせず、
ちょうどいい。

床の無垢材や塗り壁、少し年季の入ったテーブルや
椅子で囲まれた空間に、やわらかな自然光や窓の外の緑が、
ギラギラ感がなく、ふつうのこの感じが、
とても心地よく、いい時間を過ごせました。

そして、本来の目的地「museum  as  it  is」へ。

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千葉の山の中、緑深いところにひっそりと佇んでいます。
何度訪れてもいいところ。
行くたび、新たな感じ方をします。

住宅設計の名手、中村好文さんの設計。
オーナーは都内で古道具店を営まれていらして、
こちらには世界各地のその時代に使われてきた
古い古い日用品が展示されています。

使う用途に忠実に作られてきた
その時代の生活の道具の美しさを
モノで溢れかえるこの時代の私たちが
触れることができ、モノに対する考え方を
再認識させられるようです。

as  it  is=あるがままに

そんな長い年月を経てやってきたモノたちを
包み込むように、建物はその土地で掘った土で
できた土壁でできています。

そのシワのようなひび割れも、
なんだかあるがままの姿で、
優しく佇んでいます。

そこにはやわらかでゆっくりとした空気が流れています。

細部まで行き届いた中村好文さんの設計について
特筆すべきことは他にもたくさんありますが、
今日はここまで。

この思いつきの千葉旅は、
心地よい空気と、
ゆっくりと流れる時間を過ごしたことで、
心地よい空間について思いを巡らせる旅になりました。

タイトルにもした「さじ加減」。

心地よさを感じるためのさじ加減。

千葉で訪れたどちらも、きっとその土地と用途に応じた
光の入れ方や視線の抜けだったり、素材の使い方だったり、
それがとても優しく心地よいバランスだったように思います。

たとえば先述のレストランのお料理も
きっとあのアスパラガスがお皿いっぱいにのって出されてきたら、
目での心地よさは感じないかもしれません。

お料理とお皿のバランスも大事なのですよね。

ただの水のグラスも自然光越しにみるととても愛おしくなります。

建物も明るければいいとむやみやたらに窓を大きく多くとると、
逆に落ち着かない空間になります。

素材と光と開口部の足したり引いたりのバランス。

そのさじ加減が、心地よいと思える空間をつくる
大切なことだとあらためて感じました。

室内にお花を飾る時も
いただいた花束などアレンジメントされた
たくさんの花があるときもいいですが、
普段の暮らしの中では、
庭先や道端のお花をほんの少し取り入れるくらいが、
心地よくちょうどよく感じたりします。

そのさじ加減、奥が深いです、きっと。

なかなかむずかしいですが、
そのさじ加減を磨いていかれるようにしたいです。

安藤

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