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スタッフブログ

平野 聡史 2018.06.18

RC造のリフォーム・リノベーション ~横浜・座間~

こんにちは、設計の平野です。
梅雨に入りじめじめとした日が続きますが、
元気出していきましょう!

さて、6月17日は「父の日」でしたね。

ハッハー!私は娘たちにもらいましたよ、プレゼント!
「湘南ビキニクッキー」で有名な
平塚の焼き菓子屋さん「マ・コピーヌ」さんが、
ららぽーとで 父の日ワークショップを開催していたらしく、
そちらに参加し手作りをしてきてくれたとのこと。

「父の日ワークショップ」
hrn18.06.17ワークショップ

「手作りクッキー」
hrn18.06.17手作りクッキー

持ち帰りの際にくっついたのか、
なんだか字がくずれまくってますけど・・・
ま、見てくれはどうでも良いのだ。
気持ちに感謝!!
嫁には、母の日にマ・コピーヌさんのマカロン
(これまた美味)をあげておいてよかったぜ・・・
あっ、でちゃってます?心の声。

さてさて、話は変わりますが、
お打合せを重ねていた 鉄筋コンクリート造(RC造)の
マンション・団地のリフォーム・リノベーション物件
が数件、工事に入りました。

RC造、といっても構造躯体の工法や、
壁床天井などの下地の造り方も物件により違います。

RC造の構造躯体は、大別すると
「ラーメン構造」または「壁式構造」のどちらかです。

「ラーメン構造」は、ドイツ語で「枠」のことで、
太い柱と梁で構成されている構造のこと。

中の間仕切り壁は、RC構造ではなく、
木またはLGS(軽量鉄下地、軽天ともいう)で
出来ているので、撤去可能で大きな空間がつくりやすい。

「壁式構造」は、その名の通り壁が構造躯体になり、
外周部分だけでなく内部の間仕切り壁もRC壁で
出来ている部分があり、それを撤去することは
基本的に出来ません。

解体工事中の写真を見ると分りやすいです。

①「ラーメン構造」
hrn18.06.17ラーメン構造解体中

外周隅の大きな柱や窓上の梁、
天井の途中に出てくる梁が構造躯体。

その他の間仕切り壁は木下地で出来ており、
撤去が済んだところです。

②「壁式構造」
hrn18.06.17壁構造解体中

外周部に柱や梁はありませんのでスッキリしますが、
間仕切り壁や下がり壁もコンクリートの構造躯体です。
これは壊せないので、間取りの変更をするには、
壁ありきで考える必要があります。

次に、床の下地について。

こちらもいくつかの工法があり、
計画上大事なチェックポイントになります。

マンション・団地などの集合住宅では、
下階への配慮として「床の遮音性能規定」
が設けられていることがあり、定められた
LL-40やLL-45といった遮音性能値を
クリアした床の造り方にする必要があります。

<スラブ直貼り>
「スラブ」とは、
鉄筋コンクリートで出来た床板のことで、
そこにフローリングやカーペット、
クッションフロアシートなどが、
「直」に仕上げられている状態です。

フローリングは、遮音性能を満たすため
裏にスポンジのようなクッションが
付いているものを貼るので、
少しフワフワした歩行感があります。

「無垢フローリング」を張る場合は、
この遮音フロアの上に重ね張りをします。

下の写真は、既存の直貼りフロアを
剥がしている途中の状態。

hrn18.06.17直貼りフロアはがし中

既存フローリング裏のクッション材が、
スラブにくっついているのが分かると思います。
これはスクレーパーなどでこそぎ取り、
新しい床を貼るのにに支障がないようにします。

<二重床(置き床)>
スラブの上に 上げ床が造られている状態です。
「置き床」というのは台座付きの脚の上に、
「パーティクルボード20ミリ+ ベニヤ+仕上げ材」
というパターンが多いですが、
団地などでは木で骨組みを組んだ上に
フローリングが張られていることも多いです。

下の写真はその例です。

hrn18.06.17木組みの二重床解体中

給排水の配管を通すために、
水周りは「二重床」になっていることが多いのですが、
高さ関係を良く確認する必要があります。

居室は「直貼り」で水周りは「二重床」の場合、
洗面所の入り口で10~15センチくらい
段差があって上がっていることが多いです。

hrn18.06.17水周り置床

逆に水周り下だけスラブ(コンクリ―ト床板)が
下がっていて、仕上がりはフラットという場合もあります。

hrn18.06.17水周りがスラブ下げ

配管が出ているところがトイレで、
スラブが下がった二重床。
居室部分はスラブが上がっており、
直貼り仕上げです。
左官屋さんがモルタルで下地を整えているところ。

水まわりも移動するようなリノベーションの場合は、
「排水管の経路」が一番のキモ!
といっても過言ではありません。

それには、
この既存の床構造を良く理解しておかないと、
工事が始まってから、
「そこに排水管が通せないから設備の移動が出来ません!」
「床に想定外の段差ができます!」
ということになりかねません。

以上のように、
解体の状態を見るとRC造の住まいの内部が
どのように出来ているが良く分かり、
新規の計画をどうすれば良いのかも
分かりやすいのですが、
実際のお施主様との詳細打ち合わせと設計は、
解体が始まる前には計画が完了していることが、
私たちの仕事の進め方の基本です。

というのは、
解体した後に色々と計画を練り、
お打合せをして諸々の仕様などを決めていては
工期(時間)も多くかかってしまいますし、
かかる工事費用も読めず、非常に不安定な状態で
進めていくことになってしまいます。
それは出来るだけ避けたい。
という想いからです。

どうしても壊さないと分らないことも
中にはありますが、何がそうなのかは、
少なくもハッキリとさせておきます。

ですので、
着工前の度々の現地確認や
お施主さまとの詳細お打合せには、
少々お時間をかけさせて頂いております。

お打合せ~工事中も含め、
大満足して頂ける住まいづくりを
全力でお手伝いさせて頂きます。

マンション・団地のリフォーム・リノベーションを
お考えの方も是非ご相談下さい。

平野

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