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スタッフブログ

日々の暮らし 2018.07.30

地鎮祭 ~土地と向き合うこと~

こんにちは。
暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
これだけ陽射しが強いと目にも刺激が強いですね。
そんな時身近に緑があると目も癒される気がします。
実際、緑は自律神経を整える効果もあるそうです。

それにしてもこの豪雨や猛暑。
災害レベルといわれるほどの異常気象。
季節が変わる度にどこかで大きな災害が起き、
この地球では何が起きているのかと
危機感を募らせている方も少なくないと思います。
豪雨災害や熱中症で被害に遭われた方々に
心よりお見舞い申し上げます。

家をつくるという仕事は、
普段の暮らしに思い巡らせる仕事です。
未だに日常の暮らしが取り戻せない
被災地の方々のことを思うと居た堪れません。

私たちにできることは、
少しでも住まいとその周りの環境を
整えていくということ。

そのために日々精進したいと思います。

20180729andjitinnsai

先日、厚木市内で新築住宅の地鎮祭に
参加させていただきました。

その日はお施主様に申し訳ないくらいの猛烈な暑さ。

ただ、その土地は、厚木でも私共の会社のある
付近とは違い、緑豊かな環境。

その猛暑日に感じたのは、吹く風の気持ち良さでした。

市街地とは体感的にも2,3度違うのでは?とのお話。
これぞ、緑の力の微気象効果というものです。
地鎮祭は無事行われました。

家族みなさんで参加していただき、
みなさんの暮らしを思うと、
あらためて気が引き締まる思いです。

工事の無事と、この土地での家族の平穏で
幸せな暮らしをお祈りさせていただきました。

地鎮祭の時、いつも心に思い出す言葉があります。

以前、建築家の故永田昌民さんの「住宅設計作法」
という本で見かけたお言葉です。
(永田さんは、日本のモダニズム建築の巨匠
吉村順三さんの元で学ばれた建築家で、
2013年に亡くなられていますが、
今もなお、私共住宅をつくるものに尊敬され、
影響を与えています。)

ーーーーーーーーーーー
2ー庭より下記抜粋

建設の初めの儀式の地鎮祭では、土地に語りかける。
自然に手を加え、そこに住むことをお許しくださいとお願いする。
建築はある意味では自然破壊している行為だと言える。
それでいながら身勝手に、自然からのよりよい享受を考える。
光、風、水、土や緑、うまく折り合いを付けることが
快適さにかかわってくる。
雨が降る、風が吹く、照る陰るを感じる。
こういうことが生活に欠かせない栄養素のように思う。
家にはこの恩恵を受ける場が必要だ。
室内から続く外部の、ある広さがとれる場を庭と呼ぶことにしよう。
この庭が自然と接する主たる所だ。
どんなに小さなスペースでも、そこにはできる限り
大きな木を1本植えたいと思う。
それもできるだけ落葉樹がいい、
春夏秋冬時の流れと共にうつろい、
風にそよぎ光を踊らせる。
露を宿し、夏の陽射しを遮る。
花や実は虫や小鳥を呼び、
落葉は人に労働を強いて自然と共に生きることを思い出させる。
楽しみは楽でないのだ。それがまたいい。
飛び飛びに植えた下草が1,2年でびっしりこんもり繁ってくると、
共に家まで根をおろしたように見えてくる。

ーーーーーーーーーーーーー

地鎮祭に参加させていただくたびに、
私たちの暮らしは、
地球の土地をちょっと間借りしているだけで、
自然に対して謙虚でいなければならないのだなあと、
自然と上手に付き合っていく方法を
住まいを考える私たちにできることをしていきたいと、
思い出させていただくのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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数年前にリフォーム工事をしたおうちで植栽した木々たち。
周りに公園はあるものの住宅が立ち並ぶ地域。
ほんの少しでも、日々の暮らしの中で、
自然と接する場所となり、地球の土地を間借りしている
感謝の気持ちの表現のように感じます。

縁あってその土地に暮らし、根を下ろし、
どうかその日常が平穏でありますように。

安藤

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