fbpx

新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションは

湘南・神奈川・横浜の優建築工房

新築・リフォームは湘南・神奈川・横浜の優建築工房 優しい暮らし

スタッフブログ

平 良介 2019.04.29

エキスパンションジョイント 真鶴町増改築工事

こんにちは、平です。

もうすぐ、「平成」が終わり、新しい元号の「令和」に変わりますね。

ゴールデンウィークも長くなり、お出かけの予定を立てる楽しみが増えました。 

さて、今回は先日行った増築工事についてお伝えしようと思います。

母屋の建物の構造は、木造在来工法。

外壁はそとん壁で施工されています。

この建物の前面にエキスパンションジョイントで増築します。

 

エキスパンションジョイントとは、

日本語で「伸縮継手」と訳され、

文字通り伸び縮みする継ぎ手のことで

既存の建物と増築の建物との間に隙間(クリアランス)をとり、

大きな地震などでそれぞれが別の動きをしても、

建物へのダメージが最小限に抑えられる増築方法です。

建物は高くなるほど揺れが大きくなる為、クリアランスの距離は、

地面からの高さが高くなるほど大きくなります。

例えば、

基礎や床の高さは地面から40cmくらいだと2cmくらいですが、

今回の屋根は4mくらいありますので、15cm離しました。

また、それぞれの建物が別の動きに対応できるように、

繋ぐところはビスや釘で留めずに動くように取り付けます。

床隙間

屋根隙間

その後、エキスパンション部分は、

板金で動くように細工しながらカバーします。

今回の増築の繋ぎ方で、特に留意した点が2つあります。 

1つ目は、断熱材のつなぎ方です。

壁や天井の断熱材は、建物とのつなぎ目にも隙間なく充填しました。

また床下断熱については、

既存建物の床下断熱工法が、基礎の外側で断熱する方法であり、

増築する当社の建物は、フローリング下に充填する方法の為、

外断熱部分と内断熱部分を基礎の中で繋げ、

床下が寒くなるところを無くしました。

この部分は、枠材が取り付けられると見えなくなりますが、

とても重要な納まりです。

2つ目はそとん壁の継ぎ目です。

そとん壁は、重ね塗りが出来ない材料の為、

継ぎ目を分からなくする事がとても難しい材料です。

継ぎ目が分かっても違和感が少なくなるように、

増築建物が建つ前の解体段階で、屋根の高さと、

板金の立ち上がりや、そとん壁の補修で必要な寸法を計算して、

継ぎ目が同じ勾配になるようにカットしました。

その後、板金を立ち上げ、そとん壁の補修を行います。

屋根の勾配と並行に継ぎ目を造ることで、

少しでも違和感が少なくなるように配慮しました。

また、そとん壁のパターン(模様)も既存の外壁のパターンに似せました。

外観を遠目から見た写真です。いかがでしょうか。

今回の増築工事では、エキスパンションジョイントという

建物同士が別の動きをしても、対応出来る接続方式を採用しました。

建物の動きを計算すると共に、温熱環境への配慮を行うことは、

とても難しかったですが、やりがいがありました。

 

今後もお客様の住まいを、より居心地の良い空間にするには、

どうしたらいいのか、を常に考えながら、取り組んで行きたいです。

CATEGORY

カテゴリー

PAST BLOG

旧ブログはこちら

ARCHIVE

アーカイブ
優建築工房の季刊誌
page top

page top

page top