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スタッフブログ

大坂 崇徳 2019.05.27

新築マンションでのオーダー家具工事 ~藤沢市K様邸改装工事~

花粉症の私にはとてもつらい季節が終わって、

ホッとひと息つける穏やかな陽気になったかなぁ、

と思っていたら、先週末は突然の猛暑!

最高気温31℃・・・真夏です!

梅雨の前に熱中症の心配をしなくてはならない天候ですが、

皆様はいかがお過ごしですか?

今週は、子供たちとバーベキューをしながら飲むキンキンに冷えた

ビールが大好きな大坂が書かせていただきます。

 

この1週間では、基礎配筋検査が1件、解体完了検査が3件、

木工事完了検査が1件、完工検査が2件ありました。

 

さて、私共が改装工事をさせて頂く物件には様々なバリエーションがあり、

その内容によって現場調査の方法や計画方針の決定はもとより、

工程組みや施工管理まで変わります。

 

戸建てなのかマンションなのかで全く違いますし、

現在お住まいの家を住みながら改装するのか、

購入して未入居の建物を改装してから住むのかでも異なります。

 

木造なのか鉄筋コンクリートなのかで全然違いますし、

ハウスメーカーの建物ですと、メーカーごと、

そして年代ごとでもかなりの違いがあります。

 

図面などの建物資料があるか無いかで調査方法が変わりますし、

計画段階で一部解体して調査することなどが出来るかどうかでも、

劣化の判断や構造補強の計画などが変わるのです。

 

今回ご紹介する物件は、その中でもとっても珍しいパターンで、

新築マンションでの入居前の工事でした。

 

私自身は、同条件は2例目で、今回はオーダー家具を

各所に設置するのがメインの工事内容なのですが、

実は新築マンションでの改装工事には独特の難しさがあります。

 

通常、オーダー家具を計画するときは、

まず現地で設置個所の状態を調査したり採寸をしてから

ご要望に対するご提案を作成するのですが、

なにせ計画段階ではまだマンションは建設工事中です。

 

通常、管理会社等が保管している竣工図という詳細な図面もありません。

(まだ工事中なのですから、竣工(しゅんこう)図があるわけありませんね(笑))

 

ですので、お客様がお持ちの販売図面を基に計画を立てておき、

マンション完成前の内覧会に同席させていただいて現地調査を行い、

そこで細かな寸法や納まりを一気に決めてから家具制作にかかる、

という流れにしました。

 

その後、制作段階でも微調整を重ね、マンションのお引渡し後

すぐに現地で組み立て、設置を行いました。

 

なにせ内装工事などはありませんので(全て新品ですから当然です)、

キズ等を付けないように慎重になりますし、制作した家具に

寸法や納まりのミスが無いかなど、ドキドキです。

 

内装工事の無い中で、家具に合わせて照明やコンセントなどの設置も

並行して行いましたが、全てうまく納まりました。

まだ一部設置途中の写真ですが、ご紹介いたします。

 

これはリビングのメインの壁面に設置したオープン棚です。

 

 

奥側の吊戸棚しかない下部には大きなTVが配置される計画です。

面材には、お持ちの家具と同じウォールナットの突板を用い、

統一感が出るよう配慮しました。

よく見ると、家具に背板や底板が無いことがわかりますでしょうか?

この大きさの家具を背板無しで設置するのはかなり難しいのですが、

お客様のご要望に応えて試行錯誤の結果、とてもしっかりと

固定することが出来ました。

 

 

こちらは書斎の本棚で、お持ちのデスクがちょうど納まるような形をしています。

 

 

直接は見えませんが、吊戸の下にはデスクを照らす手元灯が設置されています。

 

 

このセパレート家具は、まだ小さなお子様たちの様々なものをしまうための家具です。

 

 

元々あるクローゼットの扉と合わせて面材を選んだので、とても一体感がありますが、

手によく触れるカウンターだけは無垢の木をご提案いたしました。

 

 

洗濯機の上に収納を、とのご要望で吊戸棚を造りましたが、ここでも一工夫。

 

 

コンセントや水栓があって吊戸を自由な寸法では作れないのですが、

それを避けて吊戸下にオープン棚を付けました。

洗剤などよく使うものを置くスペースとして重宝しそうです。

 

 

そして、最もこだわったのがキッチンのバックセット収納です。

 

 

写真ではわかりませんが、面材そして人工大理石の天板まで、

キッチンと同じもので造っています。

見た目を合わせるだけなら、マンションのオプションとして

用意されているバックセットを設置しても良いのでしようが、

それでは機能や各所の寸法等がお客様の要望とは合致せず、

私共で造らせていただきました。

 

これから買う家電も含め、家具の中に設置したい家電や収納したいものの

イメージがお客様の中ではっきりしていたので、かなり詳細にデザインしています。

熱が出る家電のスペースには、必要なクリア寸法を確保するとともに面材に

ステンレスを貼りました。

炊飯器や電気ケトルなどの湯気が出るもののスペースにはスライドトレーを付けたり、

作業スペースを広げるためのスライドトレーも設けています。

 

 

吊戸には耐震ラッチを設置して、各スペースには必要な容量の

コンセントも新たに設けています。

 

その他にも、シーリングファンや大きな鏡の設置など、

様々な工事をさせて頂きました。

 

実は、会社設立初年に大きな増改築工事をさせて頂いた

お客様からのご紹介で、当時は学生だったお嬢様の

新居の工事でしたので、少し緊張しましたが無事完了して

ホッとしています。

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