日々の暮らし 2019.07.29
こんにちは。
梅雨、ようやく明けたらしいですね。
「、、、らしい」
このところの表現では、梅雨明けの断言はせず、
「らしい」とか「思われる」とか、
不確かである表現にとどめるようですね。
梅雨の合間、愛犬きなこと出かけた近所の公園。
水辺の緑は息苦しさを和らげてくれます。
梅雨が明けると、
陽射しは文字の如く、射すように強く、
暑さに弱い私はもうすでに萎えています(汗)
夏も終わりに近づくと木々や植物たちも
少々くたびれたように見えてきますが、
それでも、ふとその緑が目に留まると、涼やかさを感じ、
暑さも和らぐように感じさせてくれます。
避暑地へ出かけたいところですが、
それもできない慌ただしい日々の中では、
ほんの少し身近な暮らしに緑を取り入れられると、
暑さの感じ方もやわらぎ、日々の暮らしに潤いがもたらされます。
住宅密集地の我が家でも、ほんの少しですが、
そんな風に感じられるところがありました。
我が家のお向いさんのお庭には、
桜や梅やモミジなどの木々と、
ﾌｪﾝｽには蔦を這わせています。
朝出かけるとき、玄関の扉を開けた瞬間、
そんな木々が目に飛び込んできます。
また、ｷｯﾁﾝの北向きの窓からは、太陽の光に照らされ
光輝く木々の姿がとても神々しい光景を目にできます。
朝は特に光がキラキラして気持ちのいい時間を
過ごすことができます。
ｷｯﾁﾝのﾀｲﾙを白にしているのですが、
窓の外の緑とのコントラストがこの季節は特に美しく、
リフォームして10年以上たってもお気に入りの場所です。
こうしてほぼお隣さんのお庭には、大いに助けられています。
勝手ながら、いつまでも維持してくださることを切に願っています。
我が家側でも玄関前のほんの少しのスペースに、
植物をわさわさと植えており、近隣の人や道行く人、
もちろん住む家の者にも潤いが与えらる場になればと思っています。
住まいの心地よさは、周辺の環境に左右され、
それを大いに生かせるよう考えることも必要で、
また同じように自分の家も周囲に対して、
心地よさを感じさせることもできるのだと思います。
向こう三軒どなりといいますが、
ご近所さんとのつながりはもちろん、
庭やｱﾌﾟﾛｰﾁの緑は建物同士のつながりも持たせてくれる
役割がありますね。
住まいを考えるとき、
もちろん間取りや外観、ｲﾝﾃﾘｱ、
そして便利な機器類にどうしても目が行きがちです。
当然だと思います。
作り手側として、もちろんそれらの点も
満足していただけるよう考えます。
ただ、外装や内装や機器類はいつかﾘﾆｭｰｱﾙする時が来ます。
交換可能ということです。
それに引き替え、
その住まいのそもそもの質というのは、ずっと続いていきます。
質というのは、住宅そのものの品質ということにもなりますが、
住まい心地の質というのもあると思っています。
住まいは、日常の暮らしを包み込む器です。
慌ただしい日々の暮らしの中で、
ふと窓の先にちょっといい感じと思えるような景色があると、
心が豊かになります。
日々の暮らしはそんな繰り返しの積み重ねなのですね。、
住まいを考えるとき、
窓の位置１つで感じられる日々のちょっとした感動も変わる。
ちょっとした感動の繰り返し。
そんなちょっとした心遣いの住まいをつくっていきたいと思います。
さて、暑さから逃れたい話題でしたが、
暦の上ではもうすぐ立秋。
植物たちはもう秋の準備を始めています。
生き生きと茂っていた木々の葉たちは、
くたびれ始め、もうそろそろ散る準備を。
また、夏の花はもう終わり、秋の花へと移り変わっています。
住まいの中にも、構えず気楽に緑や花々を取り入れるだけで、
ふと心休まる場所が生まれます。
我が家の庭の忘れかけられた片隅に咲き始めたホトトギス。
この花が咲き始めると、ああ夏も終わる頃かぁと思います。
緑を住まいに取り込むことは
心豊かな暮らしにつながる一番の方法だと思います。
外とつながる窓と外の関係を考え、
住む人にも周辺の人にも、ちょっといいなと
思っていただける住まいをつくっていきたいと思います。
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