両角 敏成 2019.10.28
こんにちは、両角です。
台風15号、19号と経験のした事のない台風に関東も襲われました。
一節には100年に一度の台風被害だと言われていますが、
個人的にはそう思えません。
ブログで度々申しておりましたが、想像以上、想定外、
異常気象が普通になってきてる様に思います。
千葉では15号と19号による建物被害が5万棟を超えたそうです。
私達は建物を造る仕事に携わっています。
地震に耐えうる耐震性を十分に持たせたものや
雨風に耐えうる建物を造ってきたと自負しておりましたが、
もうそれだけでは建物を守れない時代になってきました。
先の地震での大津波、今回の台風での河川の氾濫。
これからは避難準備や近くの安全な場所の確認等を
怠らない様にしなければなりません。
趣味で自然を相手に遊ばせてもらっていますが、
自然には敵わないと痛感させられます。
被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。
今回の題材は、「白」
白ってなかなか難しいのです。
こちら日本塗料工業会、略して私たちは
日塗工(にっとうこう)と呼んでいます。
ぱっと見で白と言えば?
と聞かれたら大半の人がHN-95を選ばれると思います。
それはそれで大正解なのですが、
こと建築(建築だけじゃないかもしれませんが)では
それが正解とは限らないんです。
実際の所、HN-95、93、90くらいは、
塗ってしまえばいわゆる「白」の認識になります。
で、何が難しいかと言うと
95を塗ると9割方下地の色が出てしまうんです。
ですので下地がモルタル(コンクリートの様な灰色)
だったりするとあえて90辺りを選んだりします。
今回は更に繊細でした。
こちらは窓枠を白で塗って壁紙まで仕上げたお宅ですが、
窓枠の白が白すぎませんか?
お施主様は、もっと壁紙との一体感をお求めになっておりました。
そこで塗り直したのがこちら。
照明の関係で一概に比べられないかもしれませんが、
段違いに雰囲気が良くなりました。
こちら最初に塗った白はHN-93
続いて塗り直した白が25-90A
最初に塗った白は、白と黒のみで調節された白でしたが、
塗り直した白はそれに黄系が入っていると思われます。
他にも赤が入った白や青が入った白など、
白と言ってもなかなか難しいのです。
お蔭様で完成は綺麗に仕上がりました。
白を基調とした雰囲気の良い和室が出来上がりました。
こちらはベッドルーム
木視率が高めの落ち着いたお部屋になったと思います。
E様この度は本当にありがとうございました。
又、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
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