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スタッフブログ

蓮実 正貴 2020.03.02

先人の技術に敬意!

こんにちは設計部の蓮実です。

新型コロナウィルスの影響がここまでになるとは。

想定以上になってしまいましたね。。。

お子さんの急な休み等で大変なご家庭も多いかと思いますが、

国全体で協力し、この状況を乗り切れるよう頑張っていきましょう!

 

さて今回は、現在計画中の蔵の改修工事について少々ご紹介を

させて頂きますが、先人の技術が本当に凄いんです!

 

今回改修工事の計画をさせて頂いている蔵は、

築100年以上の本格的な作りで、

外壁の作りや屋根の組み方など教科書では見た事はありましたが、

実際には初めて見る内容が多い建物でした。

では早速写真にてご紹介を。

 

 

 

現状、外壁仕上げの漆喰は、ほとんど落ちてしまっておりますが、

その下地の土壁が良い雰囲気を出しています。

屋根の勾配、軒やケラバの出寸法も非常に綺麗な寸法になっています。

 

 

正面に施されている観音扉。

扉の凹凸も全て土壁の下地から作っているそうです。

今の時代にこの技術を持っている職人さんは、

本当に少なくなってしまっているそうです。

 

 

屋根近くの外壁が少し外側に斜めになっているのが分かりますか?

この部分は鉢巻と言い、小動物の侵入を防ぐ為の細工のひとつです。

(大坂常務から教えて頂きました笑)

 

 

千本格子の設えをもった蔵戸。

当時の加治屋さんがつくった鍵が渋く、使い方など

熱いレクチャーを大坂常務にしてもらいました。

 

 

今回の計画で一番悩んだのがこの部分です。

 

通常と違う蔵の屋根。

火から守る為にも屋根部分も先行して、

土壁で仕上げた後に屋根を置いているという工法です。

その為、この部分の名称も屋根置きと言うそうです。

 

屋根の脱着は行わずに、蔵の外壁を全て改修する為、

既存屋根との取合いをどの様に納めていくか、

大坂常務と一緒に検討をしていきました。

 

ご紹介はここまで。

 

工事着工は来月からになりますが、

素晴らしい技術が結集された蔵を作った先人に恥じぬよう、

現代風の良き蔵の改装が出来る様に頑張っていきたいと思います!

 

ではまた。

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