2012.07.10
伊勢原市 T様邸の改装工事が始まりました。
駐車スペースがないため、まず減築して駐車場スペースを確保です。
簡単に書いておりますが現実はそうも行きません。
構造の軸組みを確認して、基礎の形状を確認して、この部分まで残して、
こっちは壊して・・・などなど、検討事項はたくさんあります。
また、駐車スペースを確保した分、居室スペースが縮小されてしまうので
増築を行います。
減築だけはなく増築も行うため、尚更、構造の検証が大切となります。
(もちろん、どちらか一方だけでも大切なところとなります。)
既存のものをうまく生かすのか。
どこまで既存の軸組みを利用していくか。
それとも新しく軸組みをつくるのか。
慎重な検証が必要となる部分です。
そのため、技術責任者の大坂、設計、コーディネーターとの
綿密な打ち合わせが行われます。
図面や写真だと判断しきれませんので実際に現場にて
打ち合わせを行います。
次回は、その打ち合わせが行われます。
2012.07.17
解体工事が進んでおります。
現場では足場が設置され、いよいよ外部の解体工事も進められていきます。
雨の多いこの時期、毎日天気予報とにらめっこです。
この後、防犯、雨養生のためにブルーシートなどで、養生をします。
既存の瓦を壊さないようにうまく取り外しました。
再利用して、新しく作る屋根に使用します。
技術責任者の大坂、設計の元井と現場にて解体の状況を確認します。
特に構造体の腐りはないか、構造の組み方はどうかなどをチェックします。
今回は減築・増築が絡むため、どのように減築するか、
基礎はどのようにするかなど、図面や写真だけではわかりにくい場所を
実際に現場にて打ち合わせをしていきます。
既存の構造体、基礎の状況ともによかったため、
すべて壊してしまうのではなく既存の構造体、
基礎をうまく生かしながらの工事と決定しました。
次回はいよいよ、駐車スペース部分の減築が始まります。
2012.07.24
減築工事がはじまりました。
屋根などが解体されて、骨組みだけになりました。
そのままですと、建物が少し不安定になりますので、
仮筋とよばれる補強をしていきます。
新しく見える斜めに入っている木材が仮筋です。
仮の筋かいですね。
横揺れを抑える効果があります。
新築工事の建て方のときなど、まだ筋かいが入ってないときに使う手法です。
次回は、床などの解体が始まります。
2012.07.31
必要のないところの基礎や、床なども撤去されました。
現状では、駐車スペースが道路面より高いため駐車できません。
そのため、手前部分の土をすきとります。
・・・が、既存の配管などは高い設定のままなので、一段低くする工事を行います。
工事着工前に現場調査を行い、本当に低く出来るのか。
などの検討をしていますので問題はありませんが、ここでの調査が不十分だと
配管のやり直しが出来ないなどの問題が発生することもあります。
何事も、事前の準備は大切です。
2012.08.07
駐車スペースの残土搬出が進められております。
残土搬出工事
駐車場にするため、道路面と同じ高さまで地盤を下げます。
正面に見える土管みたいなものは、最終マスとなります。
こちらは既存を利用していくため、今後高さを下げる必要があります。
2012.08.21
解体工事が完了し、いよいよ大工さんの工事が始まりました。
まずは、構造の補強工事を行います。
昔の建物の場合、構造金物というものが取り付けられていません。
柱と土台、柱と梁、すじかい、梁と梁の継ぎ手など必要箇所に取付を行います。
また、構造補強の検討をしたときにでてきた「すじかい」による補強なども
あわせて行っていきます。
次回は、床の下地工事などを進めていきます。
2012.08.28
基礎工事も着工しました。
遣り方
増築部分の遣り方をだします。
遣り方とは、建物の位置や高さなどの基準となるものをだすための仮設物です。
遣り方を基準に基礎工事が進められていきます。
根切りの深さや位置は図面通りとなっているか等のチェックをします。
また、増築だけでなく減築工事もありますので必要箇所に基礎を作っていきます。
駐車スペースとの絡みがあるため、通常の基礎ではなく一部深基礎としていきます。
深基礎部分
建物の地盤が前面道路よりも500mm程度高いため、
深基礎にて駐車スペースの対応をしていきます。
深基礎形状
建物内部では、大工さんが床下地工事を進めています。
床の根太を組んで、断熱材を施工しています。
根太と大引きの継ぎ目に根太ボンドを塗布します。
この施工をすることによって、床鳴り防止に効果を発揮します。
また、既存の敷居が残るところなどは、高さに間違えがないか等のチェックをします。
次回は、基礎配筋、内部では、大工さんの工事が進められていきます。
2012.09.04
2012.09.11
2012.09.18
いよいよ増築部の土台が敷きこまれます。
まずは、土台を置く場所の基準となる墨を出していきます。
墨つぼという道具を使って、基礎に土台の位置を墨していきます。
(材木に直線を引いたり、建築現場で基準墨となる地墨や腰墨を
引くために使われるものです。)
基準の墨にそって、土台が敷きこまれました。
ここが基準となり建物が組み立てられていきます。
次回はいよいよ増築部上棟となります。