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スタッフブログ

大坂 崇徳 2020.06.29

土庇(ドビサシ) ~神奈川県某所の新築住宅での土庇のご提案~

6月も最終週になり梅雨も本番ですが、

皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

梅雨らしいジトジトした雨が続いたかと思うと、

突然、真夏の陽光に晒される日もあり、

体調を整えるのも大変な陽気が続いています。

早くはっきりとした、夏らしい太陽に出会いたいなぁと思うこの頃です。

今週は、そんな夏が大好きな大坂が書かせていただきます。

 

この1週間では、木工事完了検査が2件、完工検査が4件ありました。

 

さて、皆さんは『土庇』という言葉を知っていますか?

『ドビサシ』と読みます。

 

これは、床が無いところ(つまり地面(土))に柱を建てて屋根を伸ばし、

室内から大きく跳ねだした軒下空間をつくる庇(屋根)のことです。

地域によって呼び方に違いがあり、

沖縄の伝統的な民家では、同様の軒下空間のことを『雨端(アマハジ)』

と呼びます。

 

特に南面や東面に設けて、夏の日差しを遮り、陰影のある、

室内と外部空間の中間領域を造り出します。

 

敷地に余裕が無いと設けづらいので、

近年の住宅事情ではなかなか採用されなくなっていますが、

この趣がある軒下の空間が私は大好きで、

現在工事進行中の新築住宅では全面的に採用していただきました。

今回は、その概要をご紹介したいと思います。

 

この土庇。実は計画に際して、とても詳細な検討が必要です。

 

もちろん様々な納まりがあるのですが、

こちらのお宅は平屋部分が多い建物なので、

たたずまいをより低く落ち着いた印象とするために、

一般の屋根の軒下に一段下がって、刺さるような位置に

土庇を設置する計画としました。

 

そのため、屋根葺きや軒裏の施工が出来て、

メンテナンスにも支障が無い寸法を確保しつつ、

なるべく隙間は小さくし、

さらに土庇下のサッシや玄関扉などとも干渉しない、

絶妙な高さ関係を導き出す必要があります。

 

まずは模型で基本的な造形を検討します。

 

 

そして、土庇周りの矩計図を起こし、各所の取り合いを確認します。

 

 

大工さん、屋根屋さん、外壁の施工業者とも必要寸法の検討を行い、

構造材の詳細な加工を経て、実際にかたちが出来上がりました。

 

まだ外壁の施工途中の写真ですが、

実際の建物はこのような取り合いになっています。

 

 

そして、この土庇の軒裏には

椹(サワラ)の無垢の羽目板を貼っています。

 

 

椹は木曽五木のひとつで、

水や湿気にとても強い樹種です。

木肌がとてもきれいですね。

建物の外周に沿って雁行している部分も、

大工さんが美しく貼り納めてくれました。

 

 

 

今から足場が外れて、全景が見られるのがとても楽しみです。

今回、この土庇の軒裏空間がより美しく納まるように、

パッと見ではわからない施工方法も採用しています。

次回はそのご説明をしたいと思います。

最後に、そのヒントとなる写真をお見せいたしますね。

 

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