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スタッフブログ

平野 聡史 2020.08.24

夏の夕暮れと窓と灯り

こんにちは、設計の平野です。

長かった梅雨が明けてからというもの、

猛暑が続いています。

コロナ対策のマスク着用も、

熱中症に対してはリスクになりますので、

正しい情報収集と対策、

自己管理を行うことが大切になると思います。

 

 

 

ご参考まで。

 

さて、

夏は陽が落ちかけた夕暮れ時が一番「いいひと時」だと、

個人的には思います。

 

以下、私が理想とする「夏の夕暮れのひと時」の回想(妄想?)です。

恐れ入りますが、お付き合い下さい。(さぁ目を閉じて、レッツイマジン)

 

友人を招いてお昼から始めたウッドデッキでのBBQ。

日除けのためにかけたタープの下にテーブルをセッティングして、

用意しておいたつまみとビールでひとまず乾杯。

僕は一旦火おこしに集中。

 

いい感じに炭に火がまわってきた。

お待たせしました、さっそく肉を焼き始めましょ。

まずは牛タンから

岩塩プレートの上で焼くのもおいしい。

 

ちょっと贅沢にエビの串焼き、

サイドメニューに色々きのこのホイル焼き。

もちろん肉もぬかりなし。

ここのハラミは絶品。

ビールが足りなかったら言ってくれ。

キンキンに冷やしてあるから。

 

メインは25ミリ厚のステーキ。

TVカウンターと同じ厚さだぜ。

塩と胡椒をしっかり振って、

表面は強火でカリッと焼く。

すぐにカットしないで、数分寝かせて肉汁を落ち着かせて、

旨味を逃がさないのがコツらしい。

なんてまぁ小難しく考えなくてOK。

みんなで食べるだけでOC。

 

お腹いっぱいでお酒もいい感じに回ってきた頃、

子供たちに誘われて家の中でゲームが始まった。

昼寝したい人はちょっとその辺で横になってもいいよ。

 

外はいつのまにか陽が傾き始めた。

グリルの炭火もくすぶってきた頃、

またウッドデッキに出て椅子に腰かける。

 

何を話すわけでもなく、

ただ南風を感じて過ごす、気持ちの良い時間が流れる。

陽が落ちて、スポットライトに灯りがともる。

ランタンも持ってきて、

温かいコーヒーでも飲んでまったりしよう。

 

さて、

そろそろおひらきにしましょうか。

 

・・・いかがでしょうか、情景がまぶたの裏に浮かんできましたでしょうか?

ちょっと途中から歌(下手なラップ?)のようになってしまいましたが。

 

今年は新型コロナの影響で積極的に集まりを計画することが

少々憚れましたので、妄想で我慢しました(笑)

 

そんな感じで、

この夏休みはほとんど家周辺にいまして、

夕暮れ時に近所を歩いていて感じる事がありました。

 

「シャッター(または雨戸)を閉めているおうちが多い」

ということ。

少し薄暗くなったかな、という時間帯から、

もう閉めてしまっているおうちが多くて。

ウチの嫁もすぐに閉めたがりますが、

私が休みで在宅のときは、もう少し待って!と阻止します。

なんとなく密閉されている気分が嫌で・・・

 

個人的な意見ですが、

まち並みの窓のシャッターが閉めきられている光景って、

なんか寂しいと思ってしまう。

温かな暮らしの営みが感じられない。

といいましょうか。

 

もちろん地域性も関係していて、

「準防火地域」の場合、

建築基準法上の「延焼の恐れのある部分」の開口部には

防火設備の設置が義務付けられているため、

掃き出し窓や大き目の腰窓に多用する「引き違い窓」の場合、

シャッターが防火設備として認めれ、

かつ防犯や台風時などの防災を踏まえて

「シャッター付引き違い窓」が採用されることが多い。

 

窓について考えだすと、色々悩みます。

日射の取得・遮蔽、風の抜け道、視線の抜け、動線、防火、防犯・・・

様々な要素を、全体のバランスも見ながら

構成していかなくてはならないのですが、

もう一つの視点として、

「まち並みをつくる」

という要素も窓にはある、と思います。

 

窓から漏れる灯りや気配から、「温かな暮らしの営み」が感じられる。

そんな住まいが豊かなまち並みをつくるのではないかと。

 

もちろん、プライバシーや防犯性の確保をすることも、

安心して過ごせる住まいとして大切ですので、

シャッターや雨戸を付けることを否定するわけではありません。

 

気になる・ならないは個人差もありますし、

よく住まい手と話し合いをしながら、

まち並みにも豊かさをもたらしてくれる窓が

設計出来たら良いなと思います。

 

窓から漏れる灯り

 

 

ダイニングの出窓

 

帰宅時にこの窓から灯りが漏れている風景が見えると、

嬉しい気持ちになります。

外からの視線は、ウッドブラインドの角度で操作すれば

全く気になりません。

腰窓の方はシャッター付きなので、就寝前には閉めています。

 

次はこれから工事が始まる横浜の新築物件での計画。

落ち着いた住宅地の中にあり、

敷地の南東2方向が5~6M巾のゆとりある道路に面した、

条件としては非常に良い立地です。

 

敷地を見た後のファーストプランの時から、

南東の角をダイニングにし、

コーナーを出窓にするご提案させて頂きました。

 

ファーストプランで出した立面イメージ

 

正確には実際に敷地を見る前、

グーグルマップのストリートビューで見た時から

直感で、この位置の窓が、家とまち並みをつなぐ

顔のようなものになってくれそう。

そんなことがプランのとっかかりになりました。

 

気になる視線はブラインドで調整して頂ければ、

中にとっても外にとっても、住まいに豊かな表情を

もたらしてくれるのではないかと思っています。

 

完成が楽しみです。

 

それではまた。

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