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新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションは

湘南・神奈川・横浜の優建築工房

新築・リフォームは湘南・神奈川・横浜の優建築工房 優しい暮らし

スタッフブログ

設計 2010.06.22

ワールドカップ真っ只中、 、、

ご多分にもれず、 毎晩TVにかじりつき、 連日連夜寝不足続きの安藤です。

(※注意! 熱狂的サポーターでも、ましてやフーリガンでもありません(汗))

日本選手もよく頑張ってくれていますね。
オランダ戦は惜敗でしたが、最後の予選対戦まで希望を残してくれました!

そんな日本もワールドカップ開幕前の強化試合ではいい結果が残せず
期待値も下がってしまいましたね。

闘志むき出しの闘利王選手が二度もオウンゴールをしてしまい、
私はなんとも気の毒な気持ちになっていました。
そのときのニュースの中でのラモスの言葉に救われた気持ちになりました。

『がんばっている選手に限って、こういうことがあるんですよね』と。

誰しも経験はあると思います。

頑張っても頑張っても壁にぶち当たったり、
予測もできなかった不運に見舞われたり、、、。

そんな日本チームも、 本戦では、その頑張りを実らせようとしています!

最後まであきらめないで、 頑張りぬいてもらいたいところです!

、、、と、 ワールドカップと家づくりを一緒にしてはいけませんが、
頑張って壁にぶち当たることは家作りにおいても、
重なってしまうところがあるように感じてしまいます。

たとえば、 法規的な制約や、リフォームですと既存建物での制約、
または、解体してみないと分からない部分、
その他、言い尽くせないほどの課題(壁)にぶちあたります。

私は、 その課題(壁)が意外と好きです。



「伊勢原市M様」

こちらのおうちは在来木造2階建ての2世帯リフォームでした。

ご両親様の間取りはなるべくワンフロアで伸びやかな空間をご提案していました。

ただ、 既存の柱は極力残し、耐震的にもご安心していただけるよう検討しました。

そこでリビングとダイニングキッチンの間に残る柱が2本。
本当はここも含めて開放できればスムーズですが、
あえてこの柱を活かしたデザインを考えました。

必要に応じて仕切れるよう引き込みの戸をこの柱の左右にシンメトリーに。

そして残る柱は無垢の化粧材を貼り、 光の通るケシガラスをはめこみました。

先日完成してから3ヶ月ぶりにお伺いした際、
数段設けた棚板にきれいな色のグラスや花器などが飾られ、
とても素敵なディスプレイコーナーになっていました。

空間の中心にシンボリックに存在することにより、
何もないよりも広い空間が引き締まり、
空間に落ち着き感をアシストしてくれています。

M様、 素敵にお住まいいただきありがとうございます。



「葉山町S様邸」

こちらは先日完成した、 鉄骨造のリフォーム。

鉄骨造、 なかなかリフォームするのには制約があり、
サッシひとつを交換するにも、見えない部分での構造的な検証、
施工方法の検討が何度も何度も繰り返されました。

手前味噌ですが、 難しい施工に対する我々設計施工チームの
知識や検討する体制は、本当に誇れるものです。
加えて施工する力量にも感嘆するばかりです。
まさにスピリッツ(平野ブログより)です!

ここで私が紹介したいのが、 コーディネーターとしてのこだわりです。

ここは玄関入ってまず正面にみえる、 いわば家の顔です。

実は正面にみえる窓、 当初はもう少し大きな窓で計画していました。

庭のハナミズキのピクチャーウィンドウとして検討していたからです。

ただ、 外壁を壊せる範囲は限られていて、解体しながら正確に寸法を出すと、
ハナミズキの見え方が期待していたとおりにはならなく、
トータル的なバランスで窓の巾を15cmほど計画より小さくすることになりました。
ハナミズキの枝ぶりだけが垣間見れる程です。

ここからが戦いです。

工事中ですから、 即座に他の関連することも決めていかねばなりません。
たとえば、左横の壁は広くなりますし、正面に見えるわけですから、
その位置もはっきり示さねばなりません。

照明の位置も変わりますし、板の割付も変わります。

それから、 手前にあるガラスの戸も普段は閉まっていますから、
引き戸のガラス越しに主役のピクチャーウィンドウが
ど真ん中にみえるように考えたいところです。

当初はもっと大きな窓でしたので、手前の建具も大きな透明ガラス一枚でした。
しかし、小さな窓になったら手前の引き戸は間が抜けてしまうかも、、、
と懸念しました。

そこで、 ガラス戸の框の内側にもう一枠格子を設けることで、
焦点を絞り、バランスを検討しました。

実はこのガラスの引き戸、 もうひとつの役割もあり、
写真のように引き込んだときには、掛け軸の額としても働いています。

当初は、絵画をというお話でしたが、なかなかこの掛け軸と新たに設けた
ガラス中の格子のバランスも素敵で、お出迎えの演出をしてくれていました。

ちなみにその右の障子は上げ下げ式です。
風の通りを考え、上下スライドして開けられるようにしている粋な障子です。

壁にぶちあたっても、 それをプラスになるよう積極的に活かしどころを
見つけていきたいところです。

七転び八起き。
転んでも、 ただでは起きず、いい結果を残して生きたいです。

私たちにとっては、 いい結果とは工事完成時ではなく、
お客様が住まわれてからお客様に喜んで住んでいただけているということです。

いい結果が出せるよう努力することをワールドカップの選手たちに見習いたいです。

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