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スタッフブログ

日々の暮らし 2012.06.26

暮らしの風景

こんにちは。
早いものでもう6月。
毎年6月頃は憂鬱になります。
それはお天気のせいなのか、
それとも7月に迎える誕生日で
また一つ年をとることのせいなのか、
いつも悩ましい安藤です。

今年はもう梅雨入りしましたね。
しかも珍しい6月の台風もあり、
このところの異常気象を考えると先が心配になります。
ですが、
例年通りあちらこちらで彩り鮮やかな紫陽花が所狭しと咲き誇り、
そんな四季を感じる光景には、やはり心癒されます。

今回は、今年の初め、まだまだ寒い頃に着工し、
先日完成したT様のおうちをご紹介したいと思います。

T様と私たちの出会いはちょうど1年とちょっと前。
隣に空いた敷地に、8帖程度を増築する
ということからお話は始まりました。

法的な解決や構造的な検証など、当初は設計担当者が入念に、
ご納得いただけるまで丁寧に設計していたことを思い出します。
特にT様は、阪神淡路大震災を経験され、地震に対しての
ご心配は私共の想像以上のものだったことと思われます。

秋頃から、具体的な仕様決めが始まりました。
8帖ほどのリビングを増築するシンプルなご依頼でしたが、
実際には、使い勝手や動線、そしてT様ならではの
素敵なインテリアのこだわりをどう詰め込んで、
住まいやすくしていくか、
さらに愛情深く付き合っていかれる住まいにするか、
一番はどんな暮らしの風景にしていくか、
これはコーディネーターとしての私の大きな役割です。

キッチンのレイアウトは、主婦にとっては要です。
もしかすると、ちょっとの妥協も許されないかもしれません。

T様の場合、キッチンはもともと既存のものを
再利用するということからスタートしました。
が、念入りな耐震補強をするため、
一度そのキッチンを取り外し、再度戻すという作業が必要でした。
それにはそれなりの費用もかかり、決して動線も大満足というわけ
ではなかったため、結果、壁に向いて着いていていたキッチンを
対面式にすることに。

プラスの費用はかかってしまいましたが、聞いてみれば、
対面式のキッチンは奥様の心の奥底の夢だったそうで、
それが叶えられて良かったと思います。
そのご判断をいただいたことにより、
私たちも奥様が便利になるだろうレイアウトをご提案し、
実現することができました。


Ⅱ列型のキッチン。正面はダイニングに向いての対面キッチン、
南側にはリビング、その先にお庭が見える開放感溢れるキッチンです。


キッチンの奥に見えるのは、キッチンの脇に設けることのできた
2帖半ほどのユーティリティ的スペース。
実は2匹いるワンちゃんのスペースも課題でした。
ここへワンちゃんのゲージ。
わんちゃんの上にはロールスクリーンで隠した多目的な収納を設けています。
さらに掃き出しの窓の外には、屋根付きのウッドデッキがあり、
物干しとして、そして分別ゴミのストックスペースとしても大活躍です。

T様で改めて感じたことは、脇役の重要性です。
こういった脇役的なスペースは、
とかく余ったスペースで考えられてしまいがちです。
が、リビングを1帖分削ってでも、
こういうバックスペースを充実させてみてはいかがでしょうか?
こういった収納やバックスペースは、家族の集まるリビングや
ダイニングを広くスッキリさせるためにも有効です。

たとえば洗面室といえば、だいたい1坪で、
化粧台と洗濯機が横並びになっているのが一般的です。
ランドリースペースとしても使う洗面室であれば、
可能なら1坪より広くとれれば非常に有効的に計画できます。

実際、我が家では2坪弱あります。
少しストレッチをするにも十分な広さですし、
雨の日は物干しのスペースとしても活躍しています。
分別ゴミや掃除用品、そういった家事的なものは
ひとまとめにていると、動線的にも収納方法的にも
非常に理にかなっています。
こういった家事スペースも大切な暮らしの1ページです。
あまり狭くジメジメしたところに追いやるのではなく、
少しでも動きやすく風も通り抜け、
ゆったりした空間のなかで、家事の時間すらも豊かに
過ごしていただけるような空間作りをしたいですね。


私のお気に入りのシーンです。
この横に長い窓には奥様がお気に入りの雑貨やグリーン が置かれています。
ちょうど外からの目線の高さで、通るたびに楽しい雰囲気です。
きっと季節ごとに置かれるものも変わるのだと思います。
楽しみです。


筋交利用した本棚。


家族の集まるダイニングに共有のPCカウンター。
かなりの収納量とベストな配置です。
家でも1箇所、家族全員の事務的スペースがあるといいですね。


ウッドデッキや井戸水再利用!
とりあえず、植物を植えられるような準備までしました。
これから植栽の計画が始まります。
どんな草花樹がお庭を彩っていくかとても楽しみです。

年齢を重ねて、一つ良いことは、
20代の頃よりも、さらに身近な暮らしの1シーンに
心癒されるようになったことです。
たとえば冒頭の紫陽花。
日々の暮らしの中で、ふと目に留まる雑草の一輪のお花でさえも。
そして、そんな風景を日々の皆様の暮らしの中に少しでも取り入れたくて。
T様のおうちでも、これから少しづつ植えられて行く
草花が毎日の暮らしの中で安らぎをもたらさせてくれることでしょう。
早速、このウッドデッキで、金環日食をご覧になられたとのことでした。

私たちの家づくりは、リフォームの場合、平均すると、
出会いから完成までだいたい1年がかりということが多いようです。
その1年で、住まい手の現在の暮らし方やこれからの理想、
たくさんのお話をして、そして形にしていきます。

T様も、実際外壁や浴室など手をかけられていない部分もあり、
今回のリフォームで住まい全体に対しては100%満足ではないかもしれません。
ただ、そうして次への可能性を考えながら、
後々、今回のリフォームが無駄にならないよう計画をいたしました。
少しづつ手を加えて行くリフォームも楽しいですし、
家にそれだけの愛着もわくことでしょう。

T様とは本当にたくさんの可能性を模索しながら、ようやく完成しました。
工事が完成すると、ホッとするのと同時にとても淋しい気持ちになります。
もう、そう頻繁にお邪魔できなくなる淋しさと、なぜか我が子を巣立たせるような
嬉しくもあり淋しい胸中なのかもしれません。
このお住まいでご家族が日々の暮らしを健やかに豊に過ごしていただけること。
それが何よりもの願いです。



T様に完成のお祝いの会を開いていただきました。
本当にありがとうございました!

ついでに優から巣立ったコグレさん親子です!久々の登場!

娘さんも来月2歳になります。
つい先日出産したばかりだと思っていたのに、
本当に時が経つのは早いです、、、つくづく、、、。
3年も前の退職時にスタッフでプレゼントした
花束のなかにあったツルウメモドキ。
素敵なお部屋で素敵にディスプレイしてくれていました。
さすがです!

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