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スタッフブログ

日々の暮らし 2013.03.12

妄想の末


小田原の梅です!
春ですね。

私事ですが、今年は、春を実感できるまで、とても長かったように感じます。
おかげさまで、息子がめでたく中学校卒業を迎えることができました。
(=高校受験が終わりました。)
つい先日、小学校卒業をこのブログで報告させていただいたと思ったのですが、
三年というのは実にあっという間ですね。

受験生であったつい先日まで、彼は「受験が終わったら、
オレの部屋の大改造(いわゆる模様変え程度のものです)するから!」
「ここをこうして、ああして、それからここにテレビを置く!」と。
結局テレビかいっ(怒)
まあ、彼なりに色々妄想を膨らませ、自分の計画を練っておりました。

そこで大人気ない母親の一言、、、
「お母さんなんて、小学生の時から、家一軒丸々、
改装計画を考えてたからね、レベルが違うね、フフ、、」
三人姉妹の末っ子だった私には、自分の部屋というものがありませんでした。
姉たちの部屋を行ったり来たり。
自分の園というものは、学習机の上だけ。
今となっては「子供部屋なんて小さくていいんですよ」と、大言していますが、
自分が子供だった頃は、何とか自分の部屋ができないか
あれこれ妄想を膨らませ、方眼紙に描いて親に訴えていたものです。

方眼紙の中であれこれ自分の部屋を作り出すために、
悩み、もがいていた姿は、今や、
お客様のお宅の図面を穴が空くほど見つめ、
妄想している姿につながっています。
あの子供の頃の妄想が、今、お客様のお役に立てていたなら、
決してあの小さな抵抗は無駄ではなかったのかなと思ったりもします。

さて今となってはそんな妄想の主役はお客様。
私としてはそこに住まわれるご家族の様子や住まい方を
把握することから始まります。

年末にお引き渡しさせていただいたT様は、
ご夫婦と元気いっぱいやんちゃざかりの三人兄弟の5人家族。
いつも賑やかで、子供達の笑顔が絶えない素敵なご家族です。
ファミリー向けのマンションに住まわれていましたが、
近くの中古住宅を購入されてのリフォーム計画でした。

イメージを共有するためにご提示したパース。
LDKに家族みんなが集まっても、走り回れる広さ。
耐力上、必要な筋交いも意匠で隠すこともありますが、
今回は奥様が、キッチンからでも目線が通せるよう露わにしました。
奥様は、絶対子供が登るとおもいます。
とおっしゃっていましたが、案の定、出来上がってお邪魔すると、
一番下のお子さんが得意気にのぼっていました(笑)。
やっぱり、子供は遊びの達人です!


私が何と言っても一番のお気に入りスペースは、
小屋裏に設けたロフトです。
子供達の遊びスペースとして設けられました。
専用の階段を設けたのですが、
それぞれの子供部屋からもハシゴでアクセスできます。
アスレチックのような感覚ですね。
そしてこの低さがなんとも落ち着く空間です。
屋根が複雑なかかり方をしていたため、
ロフトだけは解体してみないと詳細が計画できず、
解体した現地での妄想大会となりました。

解体直後の小屋組み

既存の梁や小屋束はこの家の歴史を感じられるよう
磨きもせず、そのまま活かしました。
なぜでしょう。
『赤毛のアン』でもそうでしたが、
こういった小屋裏のスペースは想像力(創造力)が膨らみます。
ここで過ごす時間が、これからのお子さんたちの創造力に
少しでも寄与できたら幸いに思います。

さて、今日は3月11日。
東日本大震災から2年が経ちました。
被災された方々には、あらためて心よりお見舞い申し上げます。
被災地の方々が必死に頑張っていられる一方、
なかなか復興が進んでいないという現実に胸が痛みます。
あらためて私たちにできることを考えさせられます。

今、私たち優建築工房では、『環境配慮型設計』に力をいれています。
このような災害を目の当たりにし、
この地球上で私たちが上手に住み続けていかれるように、
家づくりを考えなければならないと改めて意識を強くしました。
原発の問題から、エネルギーの作り方、使い方を考えさせられました。
資源の大切さを学びました。
住まいを大事にされる皆様にも共感いただき還元できるよう、
更に力を入れていきます。

最後に、我が家では、ゲーマーでもあり、レゴラー?でもある息子が、
妄想の実現前に、偉大な建築物を作りました。
LEGOブロックのアーキテクトシリーズ。
かの有名な建築家フランク・ロイド・ライト氏の代表作『落水荘』です。

息子は、小学校の卒業文集同様、中学校の卒業文集でも、
将来の夢を『建築士』と書いてくれました。
息子よ、また、泣かせるじゃありませんか、、、。

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