fbpx

新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションは

湘南・神奈川・横浜の優建築工房

新築・リフォームは湘南・神奈川・横浜の優建築工房 優しい暮らし

スタッフブログ

日々の暮らし 2013.04.30

街並みをつくる

ゴールデンウイークもいよいよ突入ですね。
心地よい新緑が目に眩しい季節となりました。
西へ東へ県内(都内)各地までお客様のところへ奔走させていただきながら、
道中は季節の移り変わりを楽しませていただいております。

先日、久しぶりに、5年前に工事をさせていただいた横浜市のマンションに
お住まいのO様のお宅にお邪魔させていただきました。
O様については、以前も私のブログで紹介させていただきました。
雑誌LEEのOGであり、omuchanとしてその暮らしぶりのブログが人気です。
私共の広告にも度々ご協力を戴いております。

5年目の素敵な暮らしぶり

5年越しの計画である専用庭(1Fなので、、、)のウッドデッキの計画です。
マンションの専用庭だと、避難経路の確保や大規模修繕 に備えて
取り外し可能なように、など、少々工夫が必要ですが、10帖を超える広さのため、
ぜひ活用できるようにとご主人と奥様で、ずっと考えてくださっていました。

お庭

柵のすぐ向こうは、ソメイヨシノやヤエザクラが咲きほこる
共用の植栽スペースだったり、公園だったり。
その向こうは住人の方々が通る道路だったり。

計画実行はまだ先ですが、季節の移り変りを間近で感じられる
心地よいこのお庭で、ご家族やお友達とお花見したり、
お食事したりお茶したり、本を読んだり、ガーデニングしたり。
そんな素敵な暮らしぶりが、通りから少しだけでも感じられそうです。
築20年くらいは経つだろうというこのマンションは、
周辺は木立に囲まれ、公園や緑地も程よく配置され、
街並に彩りを添えるような造りです。

そんなO様との会話の中で、
『ちょっと前までは、このあたりも大きなお屋敷が多くて。
庭も立派にあり、建物も古いけどそれなりに素敵で、、、
でも、最近そんな大きなお屋敷も壊されて、
めいいっぱい区切られた建売住宅に変わってしまって、
素敵なお庭もなくなってしまって』と。

ちょっぴり残念そうに教えてくださいました。
確かに。
我が家の近所でも、空地が気がつけば建売住宅が乱立(?)していて。
小学校や中学校の通学路沿いに新たにできた4件の建売住宅も、
それぞれ車1台分を残してその土地にめいいっぱい建っていて。
建築中、心の中で、どうか素敵な建物であってください。
と願っていたのを思いだしました。

アスファルトで舗装されたその前の道路は、小学生や中学生も通るのだし、
せめて少しのお花や樹が植えられるだけ、土を残してくれて、
通学路に花を添えてくれないかな、、、とも願っていました。

結果は4棟おそろいの味気のないサイディング。(失礼)
駐車場として、敷地はほとんどコンクリートで固められていました。
サイディングが悪いのでも、おそろいが悪いわけでもないのです。
同業であるので、気持ちは痛いほどわかります。わかるのですが、、、。
近隣の者としては、多少なりともガッカリしました。
そして、同じ設計者として密かに思うことです。
『建築が街並をつくる』んだと。

ついつい私自身も、最後の仕上げである外構工事の中で、
予算がアップアップになってくると、
『植栽は後からご自身でもできるので、今回はあきらめましょう、、、
植えられるスペースだけ残しておきましょう。」なんてこともありました。
反省です。猛反省です。
私たちが『素敵な街だな』と無意識に感じる街って、どんな街でしょう。

歴史ある街(県内では、鎌倉や大磯町、小田原でも一部は)は、
景観条例で外観にある程度の制約があります。

街並みの揃っていて美しいヨーロッパは、もっと厳しい決まりがあるそうです。
少し前の開発された○○台とか、○○ヶ丘なんていうところも、
場所によっては、地域の条例のようなものがあり、
建物は敷地の○%まで。植栽は敷地の○%は植え管理すること。
など、景観を守るための規則もあります。

ある古い開発分譲地域では、
どこのお庭にもハナミズキが植えられているところもありました。
普段暮らしている街の風景の中に、私たち建築屋がつくるものがあります。
その建物と、そしてその建物をとりまく風景も私たちはしっかり考え
ご提案していかなくてはならないと思います。
時間が経つにつれ、味わいのます建物。
住む人も周囲の人も愛着のもてる建物。
私たちがつくる住まいは、その街の景観をつくるのですから。
また、子供たちが自然を大事にしていく心が自然と育まれていくように
身近に土や緑を残していかなくてはと思います。

私たちが取り組んでいる環境配慮型設計では、
自然エネルギーの設計手法のひとつに、『植栽計画』もあげています。
周辺の空気を浄化させるだけでなく、微気象効果といって、
風が木を通って建物に入ってくると、2℃から3℃下がってくるそうです。
海沿いに多くの松林があるように、風もコントロールしてくれます。
道路はどうしてもアスファルトで舗装されてしまいますから、
私たちがつくる1軒1軒のお住まいには、
少しでも土や緑を残して建物のため、街並みのため、
そしてそこで成長し大人になって行く子供たちのため、
木を植えて行きたいと思います。

街角

さて、私たちが街並をつくるのは、住まいだけではなく、
店舗も携わらせていただいております。

小田原の美容院looper様

(https://www.facebook.com/Looperspica)

今年の3月、移転してオープンいたしました。
大きな幹線道路に面した新築です。
早速高校生になった息子をイケメンにしていただきたく、
1○cutから、美容院デビューをさせていただきました!
looperさま、その節はありがとうございました!

とてもセンスのいいオーナー様ご夫妻。
沖縄がお好きで、昭和のちょっとレトロな雰囲気を
組み合わせていただいています。
若い方だけでなく、ご年配の方もきていただくことが多いそうなので、
ちょっと落ち着けるテイストをご希望されていらっしゃいました。
小物など、オーナー様のセンスが光る店内となっています。
そして、外観は落ち着いたブラウンで、廻りと馴染んでいます。
大きな窓を設け、店内の暖かな灯りも演出しました。
開店当時から継承される看板は控えめで、
これがまた主張しすぎず素敵でした。
(ここは)オーナー様ご自身で敷地の周辺に
グリーンを植えていただきました。
これからまだ増やしていかれると思います。
緑の少ない通りなので、もう少し成長してくれば、
街並みにとても寄与してくれると思います。

散歩も楽しい季節となり、あちこちに出かけたくなりますね。
少なくなりましたが、こいのぼりも空を泳いでいます。

我が家のこいのぼりは民芸屋で見つけたポストカードの中に

そんな散歩で偶然出会った素敵な街並みに、
私たちの住まいやお店が少しでも貢献できますように。

CATEGORY

カテゴリー

PAST BLOG

旧ブログはこちら

ARCHIVE

アーカイブ
優建築工房の季刊誌
page top

page top

page top